2005.04.28号(自然) 山田俊彦氏写真展第10回 注:全ての写真の著作権は山田俊彦さんに帰属します。 山田俊彦さんのプロフィール
写真展第10回目は、ミチョアカン州のパリクティン火山です。モレーリアに次ぐミチョアカン州第二の都市、緑豊かなウルアパンの30キロ北に位置するこの火山は、エベレスト、グレートバリアリーフ、北極のオーロラなどとともに世界の自然七不思議に数えられており、お隣、アメリカ合衆国のグランドキャニオン(これも自然七不思議の一つ)と合わせたツアーなども組まれたりしています。ですが、ここは山田さんが訪れられた当時と変わらず、いまも馬か徒歩でしか行くことができないため、登山口のあるアンガウア村で馬とガイドを雇って、火山灰のつもる道を行くことになります。 パリクティン火山は1943年から1952年にかけての噴火で形成された新しい火山で、なんとともうろこし畑からマグマが噴出したとか・・・。もちろん突然「ドドーン!」と来たわけではなく、その数年前から地面が暖かくなったり、頻繁な地震が見られたりと、火山活動は観測されていたようです。この噴火で小さな村が丸ごと溶岩にのまれてしまい、山田さんの写真でも溶岩に埋まった教会の姿を見ることができます。 今回は、そのパリクティン火山と、ウルアパン、アンガウア村の写真をご紹介します。以下は山田さんにいただいた説明です。写真とともにお楽しみください! *********************
出会い 67年の着任直後、日本からの部品を陸揚げするアカプルコが長期の港湾ストにあい、急遽、当時貨物船が一隻しか入れなかった小さな港のマンザニージョに降ろすことになり、保税輸入の手続のために行くことになりました。 週に2回のDC3機で、途中のウルアパンを離陸直後、火山の真横を通過しました。隣に座っていた人が、溶岩の中に埋まった教会を指差して噴火当時を説明してくれました。
(このスチュワーデス、出発するとき客が全部乗り終えプロペラも廻ってから、のんびりと両脇に食パン、両手に大きな魔法瓶を持ってやってきました。すぐにコーヒーが出るかと思いきや、やおら化粧を始めたのです。ギャレーなど無い機体なので丸見え。終わると食パンにジャムを塗って配りました。このパンは化粧品の臭いかプンプンでしたが、誰も文句など言いません。群小会社が飛んでいた頃の楽しい思い出です。) 実際に訪れることが出来たのはそれから10余年後の事です。
"Paricutin"で検索すると、たくさんのHPがあります。そのなかでもおすすめはコチラ。 ウルアパンは緑に囲まれた綺麗な街で、近くにZararacuaの滝があります。DFから飛行機で日帰りは多少苦しいです。 この村で老人から、ハポネスのドクトルを知ってないか、その昔ここで多くの病人を助けて貰って礼を言いたいのだが、行き先が判らない、と聞かれました。(日本名のメモを無くし、その後残念ながら調べれられませんでした。) 1967年から3年間、駐在員としてメキシコに滞在。その後、仕事で10回以上,遊びを兼ねて数回訪墨し、滞在期間を合わせると延べ5年間ほどになります。その間撮った写真が数千枚!きっちりPCに保存されていて、お宅を訪問したayaもkanaeもひたすらその整理術に脱帽。。。メキシコ以外の旅行もたくさんなさっており、今一番のお勧めは「チュニジア」。メキシコについては鉄道もお詳しく、今ではほとんど不可能な「メキシコ・列車の旅」をたくさん実現なさったとのこと。音楽から民芸品から食べ物から、何から何までメキシコのことを心から大切に思っておられるのが、暖かなお話ぶりから伝わってきました。 (kanae)
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