◆◆ ケレタロの水道橋 ◆◆

全長1260メートル、アーチの数は76。その影も美しい。
歴史的建造物が多く残り、世界遺産に指定されたコロニアル都市、ケレタロ。ここの水道橋は、その長さと美しさでメキシコでも特に有名です。この水道橋はサンタクルス修道院のために引かれたもので、1783年完成。上の写真からも分かるように、この長いアーチの連続が落とす影すらも非常な美しさです。山田さんがこの写真を撮影した1967年当時はまだ交通量も少なく、アーチとその影をこんなに完璧にフィルムに収めることができましたが、今ではこうはいかないでしょう、とのこと。本当に貴重な一枚!
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↑全長1260メートル、高さ22メートル、アーチの数は76あります。

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↑水道橋全景。

↑夜景がきれい!
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昔私も一ヶ月ほど滞在したことのあるモレリア。木の家具や焼き物などの伝統工芸品で有名なミチョアカンの州都で、地方都市らしい落ち着いたたたずまいと、歴史的な町並みが印象的でした。それほど大きな街ではありませんが、中心街のすぐ近くにある水道橋は、市民にとって街の誇りだというのがよく分かりました。1785年完成。街の生活のためにひかれた水道橋です。

↑アーチの間隔が狭く直線部分が短いのが特徴。アーチの数は全部で253あります。
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↑全長はケレタロのものより長く、1700メートル。
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↑水量は多めだったそうです。
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◆◆ サカテカスの水道橋 ◆◆
ここもつい二年ほど前に行ったこともあり、山田さんにお話をうかがいながら、行く前にもっといろいろお話を聞いていたら見方も変わってきただろうなあと残念でした。元闘牛場を使ったキンタレアルというホテルがあり、夜の雰囲気がとても素敵で中を散歩したりしたのですが、山田さんの写真の中に見覚えのある風景を発見したときは本当に嬉しく、いつまでも変わらず美しい町並みを保存しているメキシコに感激しました。

↑ホテル キンタレアルからみた水道橋。手前の広場は元闘牛場。
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↑一部、手の込んだ特徴的な橋脚があります。
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↑昼と夜。
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◆◆ アルコス・デル・シティオ ◆◆
首都DFの北端にあるテポストラン修道院から西に約20キロのところにある、この水道橋は、メキシコでも最大規模のもの。4段構造になっていて、高さも水路の幅・深さとも、メキシコ一。水道橋をいろいろと調べられた山田さんでも、情報不足で終点がどこなのかおわかりにならないそうです。ご存じの方がいらっしゃったら是非情報をお寄せください!!!

↑4段の橋脚はメキシコ最高。
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↑テポストランの近く、アルコス・デル・シティオでは小さな谷をまたいでつながっています。

↑水路を歩けるんですね! ミニ万里の長城みたい・・・。

↑全景。
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◆◆ アシエンダに引かれた水道橋 ◆◆
これまでの第一回から第三回の写真展でご紹介してきたアシエンダは、写真からも分かるように荒野にぽつんと(といってもとてつもなく広いのですが・・・)あるので、乾燥したメキシコでは水はこのようなアシエンダで暮らす所有者・使用人たちにとってとても大切なものでした。またアシエンダでは大量の水を必要とする製糖工場や精錬所をもっているところも多かったので、今はこうした水道設備を持つアシエンダをリゾートホテルにし、水の少ない土地であるにもかかわらずプールがあったりするのも、水道橋のおかげなのです。
アシエンダって何?という方は>>>こちら

↑ココヨックのアシエンダを利用したホテルのプール。

↑ピピオルテペック。トルーカ近くにある、アシエンダの水道橋の終点。
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