■ 今 週 の 特 集 ■
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2002.05.07号(建築)

■■ 山田俊彦氏写真展〜第三回・ラ・ガビア〜 ■■

メキシコのアシエンダ写真展第三回目は、山田さんにとって特に思い出深い「ラ・ガビア」をご紹介します。今回の写真は数が多いためちょっと重いです。ごめんなさい・・・。山田俊彦さんのプロフィールはこちら!

写真についてのご質問や、リクエストなどはこちらから!

注:全ての写真の著作権は山田俊彦さんに帰属します。無断でのご使用はご遠慮ください。

◆◆ アシエンダ 「ラ・ガビア」(La Gavia) ◆◆

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国道から数キロ入ったところにある最初の門。ここからさらに1キロ行くと、正門に着きます。

 山田さんが今までに訪れたアシエンダのなかで、最も素晴らしく、印象に残ったものが、今回ご紹介する「ラ・ガビア」。写真からもうかがえる、規模の大きやメンテナンスの良さ、コレクションの豊富さもさることながら、オーナーの暖かいもてなしもまた、山田さんにとって「ラ・ガビア」が一生忘れられない訪問先のひとつとなった理由です。

 メキシコ州の州都、トルーカから旧国道を西に30数キロ、更に南に数キロ入った所にあります。1968年に山田さんが初めてここを訪れたときは、アポ無しだったにもかかわらず偶然いらっしゃったオーナーの奥様が、ご親切にもどこでも自由に入って写真を撮ってください、と言ってくださったそうです。10年あまり後になってから、お仕事でオーナーの子息とめぐりあい、別荘に来ないかと言われて行ってみたら、なんとここだったのこと,偶然ってあるんですね!

 ご主人は特殊鋼メーカーの持ち主、ラモン・アルバラン氏でした。ご夫人が山田さんを覚えておられ、アシエンダのフアンとして大歓迎を受けたとか。その後も何回か招待を受けてご訪問され、1999年に懐かしくなって立ち寄られたところ、ご主人が亡くなっており、相続問題から手放されており、ホテルに改修中になっていたそうです。ここでも一部をご紹介している高価なコレクションはほとんど持ち出され、山田さんの大切な思い出の「ラ・ガビア」は無残な姿となっており、とても悲しい思いをされたとか。「それでもここを典型的なアシエンダで往時の豪華さと規模を偲ぶ事を是非お勧めします」と山田さん。現在すでにホテルとして開業しているかどうか、情報をもっていらっしゃる方がおられましたら、是非ご連絡ください。

参考資料

http://www.mexconnect.com/mex_/feature/hacienda.html

アシエンダって何?という方は>>>こちら

INDEX

1.ラ・ガビア概観
2.ラ・ガビア・コレクションの数々
A.馬車のコレクション
B.いろいろなドア
C.美術品のコレクション
D.ランプのコレクション
E.コレクションのイス
*コレクションものについては、ここでご紹介する写真はごく一部ですので、もっと見たい!というかた、ぜひリクエストメールをカフェメヒコ宛てにください。再度特集を組みます。

1.ラ・ガビア概観

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↑水道橋の終点。ここまでに小さな水道橋があります。(水道橋は次回写真展で特集します!)

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↑かわいくてまるでおとぎの国みたい!!! 空の青さと白い壁のコントラストがいかにもメキシコの雰囲気。

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↑一枚の絵画のような風景。同じスポットから眺めてみたいです。母屋屋上からの写真。

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↑四つある食堂のうちの二番目の食堂。

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↑Capillaの古楽譜。絵になります

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↑自動オルガン。日本だったら博物館ができそうなぐらいの数の自動演奏機があったそうです。


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↑入口を入った主庭。左が教会、右に母屋がある。

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↑母屋。中に大きなパテイオが

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↑母屋前の噴水。噴水は至る所に散在している。

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↑母屋側面

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↑母屋二階の外回廊

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↑母屋のパティオ

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↑主教会。日曜は近隣の村の人に公開されミサが行われる。オーナー用には別に、母屋内に小さいながらも豪華なCapillaが。

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↑別な広い中庭。ここで音楽会や演劇、オペラが催される

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↑ご主人の居間。

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↑ご夫人の寝室

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↑孫の寝室

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↑Capilla 持ち主一家の専用礼拝所 外の教会は使用人用・・・。

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↑Capillaとは別にオラトリオ(祈祷所)が。

2.ラ・ガビア・コレクションの数々
A.馬車のコレクション

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B.いろいろなドア-全てのドアが、異なる意匠で飾られています

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C.美術品のコレクション

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↑書斎には本物のロダンが。ため息・・・。

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↑長崎の隠れキリシタンのピエタ

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↑無造作に飾られた「重要でない絵」のギャラリー

D.ランプのコレクション

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E.コレクションのイス

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山田俊彦さんプロフィール

1967年から3年間、駐在員としてメキシコに滞在。その後、仕事で10回以上,遊びを兼ねて数回訪墨し、滞在期間を合わせると延べ5年間ほどになります。その間撮った写真が数千枚!きっちりPCに保存されていて、お宅を訪問したayaもkanaeもひたすらその整理術に脱帽。。。メキシコ以外の旅行もたくさんなさっており、今一番のお勧めは「チュニジア」。メキシコについては鉄道もお詳しく、今ではほとんど不可能な「メキシコ・列車の旅」をたくさん実現なさったとのこと。音楽から民芸品から食べ物から、何から何までメキシコのことを心から大切に思っておられるのが、暖かなお話ぶりから伝わってきました。

(kanae)


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