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■■ メキシコ関連 ■■

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真珠
原題
LE PERLA
製作
1947/メキシコ
監督 エミリオ・フェルナンデス
出演 ペドロ・アルメンダリス/マリア・エレナ・マルクェス
内容 ドラマ
メモ 撮影はガブリエル・フィゲロア
ヴェネチア国際映画祭 撮影賞/独創的な映画賞
エミリオ・フェルナンデス監督(メキシコ出身1904-1986)は後にハリウッド西部劇で俳優としても活躍。監督作品には、雷雲(PUEBLERINA/1949),運命の女(LOS ABANDONADAS/1949)、暗黒街の天使(SALON MAXICO/1949)、熱情のしぶき(ROSANNA/1953)など。

価値ある男
原題
Animas Trujano
製作
1961/メキシコ
監督 イスマエル・ロドリゲス
出演 三船敏郎/コロンバ・ドミンゲス/F・シルベストレ/A・アギラール
内容 ドラマ
アニマス・トルハーノ(三船敏郎)は貧しい農夫。働き者の女房に子供の世話と畑を任せっきり、自分は酒と博打の日々を送りながら、祭りの名誉ある主役=マヨルドーモに選ばれる日を夢見る。
メモ 「世界のミフネ」、ソンブレロ姿で初の海外作品主演
1961年ゴールデン・グローブ外国映画賞
原作はR・B・リバスのベストセラー小説

メキシコ無宿
製作
1962/日本
監督 蔵原惟繕
出演 宍戸錠/藤村有弘/笹森礼子 葉山良二/ パトリシア・コンデ /中原早苗
内容 アクション/ウェスタン
殺人者の汚名を着せられたまま死んでしまったメキシコ人の友人の身の潔白を証明するため、メキシコにやって来た宍戸錠扮する主人公が、村を牛耳る悪党どもと戦う。
メモ メキシコ・ロケによる日活無国籍アクション映画の大作。メキシコ人の台詞は日本語吹き替え。

太陽のオリンピア−メキシコ1968−
原題
OLIMPIA EN MEXICO
製作
1968/メキシコ
監督 アルベルト・イサーク
内容 ドキュメンタリー
1968年10月12日より16日間行われた第19回オリンピック大会の公式記録映画。ラテン・アメリカ初の大会は海抜2240メートルの高地で開催され、前回の東京大会の94カ国を上回る112カ国が参加し,空前の記録ラッシュに沸いた。
メモ 選手としてオリンピック参加経験のあるA・イサーク監督は市川崑監督の「東京オリンピック」を踏襲したといわれ、製作にあたっては来日して市川に師事した。

戦うパンチョ・ビラ
原題
VILLA RIDES!
製作
1968年/米
監督 バズ・キューリック
出演 ユル・ブリンナー/ロバート・ミッチャム/チャールズ・ブロンソン/ジル・アイアランド/マリア・グラツィア・ブッチェラ
内容 西部劇
メキシコ革命を背景に展開する冒険アクション。メキシコの政府軍に武器を輸送するアメリカの飛行機乗りが、革命軍側に捕まった。命は救けられるが、彼は革命軍の為に働くことになる。そして次第に革命軍のリーダー、パンチョ・ビラに魅せられていくのだった……。

ワイルドバンチ
原題
THE WILD BUNCH
製作
1969年/米
監督 サム・ペキンパー
出演 ウィリアム・ホールデン/アーネスト・ボーグナイン/ロバート・ライアン/ウォーレン・オーツ
内容 西部劇
1913年の動乱のメキシコが舞台。パイクをリーダーとする5人のアウトローたちが、革命派の将軍マパッチから、米政府の輸送列車の襲撃を依頼される。パイクたちは見事、列車から武器弾薬の強奪に成功するが、マパッチは約束の金の代わりにパイクたちに襲いかかり、死闘が始まる。
メモ ビデオ:別題「ワイルドバンチ/完全版」

エル・トポ
原題
EL TOPO
製作
1969/米=メキシコ
監督 アレハンドロ・ホドロフスキー
出演 アレハンドロ・ホドロフスキー / ロバート・ジョン
内容 ドラマ
黒装束に身を包んだ放浪のガンマン、エル・トポは幼い息子、ブロンティスと旅をしていた。大虐殺を繰り広げた山賊を皆殺しにし、ボスの女を手に入れたエル・トポは、息子を修道院に置き去りにして去っていく。女はエル・トポに、砂漠にいる四人の強者ガンマンを倒すことをねだる。卑怯な手段で3人までは倒したが、4人目の男に対決の無意味さを教えられたエル・トポは発狂し、女たちに裏切られ重傷を負わされる。20年後、奇形などで社会的差別を受け地底生活をする不遇者たちに助けられたエル・トポは、悟りをひらいて彼らを解放しようとするが・・・
メモ J・レノン、A・ウォーホール、M・ジャクソンなど、この作品を偏愛する人が多い、いわゆるカルトムービー。内容は宗教的要素が強く、映像はグロテスク・・・と刺激が強すぎて万人向けではない。チリ出身メキシコ在住のA.ホドロフスキー監督代表作はこの他に「ホーリー・マウンテン」 (1973)、 「サンタ・サングレ 聖なる血」(1989/伊=メキシコ) 。

ガルシアの首
原題
BRING ME THE HEAD OF ALFREDO GARCIA
製作
1974/米
監督 サム・ペキンパー
出演 ウォーレン・オーツ/イゼラ・ヴェガ/ギグ・ヤング/ロバート・ウェッバー/エミリオ・フェルナンデス/クリス・クリストファーソン
内容 アクション/ドラマ
メキシコの大地主が愛娘を妊娠させた男、ガルシアの首に賞金を懸けた。酒場のしがないピアノ弾きベニーは、情婦のエリータからガルシアが既にこの世にない事を聞かされ、エリータと共にガルシアが葬られた彼の故郷を目指す。だが、同じく懸賞金を狙う男たちがベニーの後を追っいた。やがて、墓場に到着したベニーはガルシアの墓を暴こうとするが……。
メモ 「ワイルド・バンチ」「わらの犬」「ゲッタウェイ」等のヴァイオレンス映画の巨匠、サム・ペキンパー監督がこよなく愛したメキシコを舞台に、愛と暴力に散った男の生きざまを描く。

メキシコ万歳
原題
Que Viva Mexico !
製作
1979/ソ連
監督 セルゲイ・エイゼンシュテイン
出演 メキシコ現地の人々
内容 ドキュメンタリー
古代マヤ遺跡の「プロローグ」から、「サンドンガ」、「フィエスタ」、「マゲイ」、「ソルデダーラ」の4つストーリが展開。好奇あふれる宗教儀式や、シャーマニズムのグロテスクなど夢魔的な描写と共に、メキシコ民衆の歴史を映し出す。「エピローグ」は1931年の「死者の日」。
メモ メキシコの画家ディエゴ・リベラと親交のあったロシアの巨匠エイゼンシュテインが1931年に手掛けた未完のドキュメンタリー作品を、半世紀を経て1972年に助監督だったグレゴリー・アレキサンドロフが編集、完成させたもの。

サボテン・ブラザーズ
原題
!THREE AMIGOS!
製作
1986/米
監督 ジョン・ランディス
出演 スティーヴ・マーティン/チェヴィー・チェイス/マーティン・ショート /トニー・プラナ/パトリス・マルティネス
内容 コメディ
ハリウッドをクビになった芸人トリオ“スリー・アミーゴーズ”が、ショウ出演と勘違いして、山賊に苦しめられているメキシコの村へやって来る。だが、そこで三人を待ち受けていた仕事とは、本物の山賊退治だった。

ミル・マスカラス−愛と宿命のルチャ
原題
LA VERDAD DE LA LUCHA
製作
1988年/メキシコ
監督 フェルナンド・ドゥラン・ロハス
出演 ミル・マスカラス/ドス・カラス/ドラゴン/ドラゴン/ノエ・ムラヤマ
内容 スポーツ
メキシコのレスラー=ルチャドールたちの、父と子、二代にわたる宿命と友情描く熱きドラマ。
メモ メキシコで最も大衆に人気のあるプロスポーツ、ルチャ・リブレとはプロレスのこと。本作には圧倒的人気スターのM・マスカラス、その弟ドス・カラスを始め、本物のルチャドールが多数出演。プロレスファンは必見だが・・・それ以外の方は覚悟が必要。
ミル・マスカラス主演のルチャ・ムービーは、この他に「ミル・マスカラスとイホ・デル・サントの 国境を制裁(リンチ)せよ!」<FRONTERA SIN LEY>(1988)、「ミル・マスカラスのゴング1」<LAS MOMIAN DE GUANAJUATO>(1983)、「ミル・マスカラスのゴング2」<EL ROBO DELAS MOMIAS DE GUANAJUATO>(1981)、「ミル・マスカラスの 幻の美女とチャンピオン」<LOS CAMPEONES JUSTICIEROS>(1982)

私が愛したグリンゴ
原題
OLD GRINGO
製作
1989/米
監督 ルイス・プエンソ
出演 ジェーン・フォンダ/グレゴリー・ペック/ジミー・スミッツ /パトリシオ・コントレアス/ジェニー・ガゴ/ジム・メッツラー
内容 ドラマ
革命運動が逆巻く1931年メキシコを舞台に、二人の男性を愛してしまったアメリカ人女性の姿を描いたラブ・ストーリー。
メモ 監督はアルゼンチン出身で「オフィシャル・ストーリー」(1985)のルイス・プエンソ

クロノス
原題
CRONOS
製作
1992/メキシコ=米
監督 ギジェルモ・デル・トロ
出演 フェデリコ・ルッピ/ロン・パールマン/タマラ・サナス/クラウディオ・ブルック/マルガリータ・イサベル
内容 ホラー
異色の吸血鬼ホラー。16世紀の錬金術師が生み出した「クロノス」と呼ばれる謎の装置。この装置を持った者は永遠の命を得ることが出きるが、代償として醜い吸血鬼になってしまう。その存在は封印され、忘れ去られていたが、メキシコで古物商を営む老人が彫像に隠された「クロノス」を発見。何も知らない彼は、装置を作動させてしまう・・・。
メモ ビデオ:別題「クロノス/寄生吸血蟲」
メキシコの新進監督G・デル・トロの長編デビュー作。監督はその後『ミミック』(1997)でハリウッド進出。
メキシコ・アカデミー賞9部門独占受賞

差出人のない手紙
原題
Sin Remitente
製作
1995/メキシコ
監督 カルロス・カレラ
出演 フェエルナンド・トレ・ラファム / ルイサ・ウエルタス / ティアレ・スカンダ / ルイス・フェリペ・トバル / ギジェルモ・ヒル / ジナ・モレット
内容 ドラマ
郵便局に勤めながらアパートで独り暮らしをしているアンドレス老人はメキシコシティーのある古いアパートで、猫と暮らしている。三流新聞社の女カメラマンで上の階に住むマリアナは、近所迷惑も気にせず淋しさを紛らわすため今夜も仲間とドンチャン騒ぎ。アンドレスは眠られず注意しに行くが、マリアナは気にも留めない。そんなある日、突然アンドレスのもとに無記名のラブレターが届き始 めた。捜索を依頼した探偵事務所は、差出人が中年の娼婦テレサだという偽りの報告をする・・・・。
メモ 第17回ナント三大陸映画祭グランプリ受賞

シングル・アクション
原題
Single Action
製作
1996/メキシコ
監督 カルロス・ガラルド
出演 カルロス・ガラルド / アレハンドラ・プラド / ミゲル・グルザ / オスカー・カスタネーダ / マヌエル・ベラ / ラウル・ファロミール
内容 アクション
メキシコの片田舎で次期大統領候補が暗殺された。事件の真相を調べるため、砂挨舞う荒れ果てた町に一人の捜査官が現れる。彼は町を牛耳る大物ギャング・カマロ一昧に疑惑を抱き潜入捜査を開始、謎の男マッコ大佐と共に一味を葬り去るための戦いを始める。
メモ 監督・主演のカルロス・ガラルは『エル・マリアッチ』(ロバート・ロドリゲス監督)の主人公

アレックス・コックス監督

PNDC エル・パトレイロ
原題
EL PATRULLERO
製作
1991/日本=米=メキシコ
監督 アレックス・コックス
出演 ロベルト・ソサ / ブルーノ・ビシール / バネッサ・ボーシェ / ザイーデ・シルビア・グチエレス / ペドロ・アルメンダリスJr. / マレーナ・ドリア
内容 ドラマ
警察訓練学校を出たてで、理想に燃える青年のハイウェイ・パトロールマン、ペドロ。しかし彼は、メキシコ・シティの学校を出て荒れ果てた北部の砂漠地帯で職務についてはじめて、現実は学校で習ったようなものではないということを知らされる。そして彼は、否応なしに汚職に手を染め、売春婦相手に浮気をし、アルコールに溺れるようになってゆく……。
メモ PNDCとは「ナショナル・ハイウェイ・パトロール」の略語
ビデオ:別題「サウス・ボーダー/ハイウェイパトロール」
アレックス・コックス監督(1954年英国生まれ)は「レポマン」(1984)「シド・アンド・ナンシー」(86)「ウォーカー」(87)で、「パンクな映画作家」として認知され、本作では心の師サム・ペキンバーが愛したメキシコを舞台にした。

デス&コンパス
原題
EL PATRULLERO
製作
1996/日本=米=メキシコ
監督 アレックス・コックス
出演 ピーター・ボイル/ミゲル・サンドヴァル/クリストファー・エクルストン/ペドロ・アルメンダリス・Jr
内容 ドラマ
邪悪と犯罪のはびこる、堕落した都市メガロポリス。ユダヤ人学者が殺されたのをきっかけに連続殺人事件事件が発生、敏腕警部エリックは犯人を追う。目撃者のスンズの協力を得て、エリックはカバラ教の解読に事件解決のヒントを見いだす。やがて、旧友ポルヘスの惨穀に関わった犯人が急浮上するが……。
メモ 巨匠サム・ペキンパーを心の師とあおぐA・コックス(英国出身)が、ホルヘ・ルイス・ポルヘス原作を映画化、メキシコ・シティをロケ地としている。

ロバート・ロドリゲス監督

エル・マリアッチ
原題
El Mariachi
製作
1992/米
監督 ロバート・ロドリゲス
出演 カルロス・ガラルド/コンスエロ・ゴメス/ジェイム・デ・ホヨス/ピーター・マルカルド/レーノル・マルティネス
内容 アクション
メキシコの小さな村を舞台に、脱獄囚の復讐劇に巻き込まれたマリアッチ(流しの歌手)の顛末をパワフルに描いたインディーズ・ムービーの傑作。
メモ 元々、7000ドルという低予算で製作されたものだが、結局コロムビアによって全米配給され、一躍、新鋭R・ロドリゲスの名を世界に知らしめた。主演がアントニオ・バンデラスに替わり、本作の十倍の製作費で作られた続編が「デスペラード」。

デスペラード
原題
Desperado
製作
1995/米
監督 ロバート・ロドリゲス
出演 アントニオ・バンデラス/サルマ・ハエック/ヨアキム・デ・アルメイダ /チーチ・マリン/スティーヴ・ブシェミ/カルロス・ゴメス/クエンティン・タランティーノ/カルロス・ガラルド
内容 アクション
かつて恋人を殺され、自らも掌を撃たれギター弾きとしての道を閉ざされたマリアッチ(バンデラス)。ギターケースに武器を詰め、仇であるギャングのボスのブチョ(デ・アルメイダ)を捜し求める。国境の町のブチョが経営する酒場で壮絶な撃ち合いの末、生き残るマリアッチだが、通りすがりの女性を庇って追っ手に撃たれる。その女性キャロリーナ(ハエック)は怪我をしたマリアッチを自分の店に匿う。彼女は店に現れたブチョをごまかすが、彼はマリアッチの存在を確信する。束の間、愛を交わすマリアッチとキャロリーナだったが、ブチョの手下がそこまで迫っていた……。
メモ わずか7000ドルで製作された前作「エル・マリアッチ」のパワーアップ・ヴァージョン(続編ではない。)メキシコの若手女優サルマ・ハエックのハリウッド出世作。