■社会ニュース■

2002.12.24号

フォックス大統領のクリスマス・パーティ

フォックス大統領は家族と共にサン・クリストバルの別荘でクリスマスを過ごす。12月初旬から、フォックス大統領夫人は別荘の掃除とクリスマスの飾りつけを始めていた。パーティでは七面鳥料理やメキシコの伝統的な料理やデザートが用意される予定。(El Universal / 22 de diciembre 2002 / Mexico)

メキシコのストリートチルドレンは8000人

ここ数年で、メキシコにおける保護者から離れて路上で暮らしている幼児期・思春期の子供が増えてきている。政府筋の発表によると、約14000人の浮浪者がメキシコには存在し、その内の8000人が未成年者だという。出身者別にみると、国内ではチアパス州、カンペチェ州、キンタナ・ロー州出身の子供が多く、また国境を越えてグアテマラやホンジュラスから来る子供もいる。彼らの両親はメキシコや米国への出稼ぎ者である。( El Universal / 22 de deciembre 2002 / Mexico)


2002.12.17号

メキシコの今年の冬は厳しい寒さ。この寒さにより17人が死亡

メキシコ政府は今年の冬の寒さが厳しくなるだろうと予測し、特に気温の低い17の州に対して国民に健康の維持を呼びかけた。チワワ州、ドゥランゴ州、サカテカス州などがその17の州に含まれている。今回のこの寒さ対策のため、5,000,000,000ペソがFondo de Desastres Naturales(自然災害基金)に使われることになった。また、この寒さが原因の病気により17人の死亡が報告されている(10月1日〜12月7日の間で)。チワワで12人、ドゥランゴで2人、プエブラ、ベラクルス、サカテカスで各1名。(El Universal / 10 de diciembre 2002 / Ciudad de Mexico)

マクドナルド、オアハカのソカロ(中央広場)での出店を断念

メキシコの伝統的なものは豊富だが、財政的には大変貧しいオアハカ州。ここで世界的に大企業であるマクドナルドが住民の反対に遭い、出店を断念した。オアハカ州政府は16世紀に造られた古い石畳の中央広場(ソカロ)にマクドナルドが出店することを最終的に拒否した。これはこの地域の伝統を守ろうとする住民と、単純に仕事を手に入れたい住民との戦いであった。マクドナルド出店拒否をいち早く表明したのはオアハカ在住の芸術家、フランシスコ・トレド氏。彼は出店の計画を知るや「No McZocalo (ノー・マックソカロ)」「マクドナルドはいらない」などと書いた標識を張ったり、1万人の署名を集めたり反対行動を起こしていた。ソカロ氏は「ソカロはマクドナルドのための場所ではない、ここは神聖なる場所なのです。」と主張していた。マクドナルド側は「我々は商売をするその地域のルールや法律は守ります。」と発表。しかしこれにより、オアハカでの外資企業の進出が見送られる恐れもある。(Mexico Daily / 14 de diciembre 2002 / Oaxaca)


2002.12.10号

麻薬密売を取り締まるためソチミルコに沿岸警備隊を配備

ソチミルコ運河に沿岸警備隊を配備することが公安局長のマルセロ・エブラルド氏と首府政府代表のアンドレス・マヌエル・ロペス氏によって発表された。この警備隊隊員達は武器の使い方、水泳、潜水、水路配置、そして英語などの訓練を受けている。彼らを配置することにより、公安局は窃盗や麻薬密売などの犯罪の検挙率を上げることを目標としている。警備隊の制服は水色のズボンに白シャツ、帽子、そして防弾チョッキ、戦闘靴、ヘルメット、ひじあてなどの装備も用意されている。(El Universal / 7 de diciembre 2002 / Ciudad de Mexico)

メジャーリーグのニューヨーク・メッツとロスアンジェルス・ドジャースがメキシコで公開試合を計画

米国のメジャーリーグのニューヨーク・メッツとロスアンジェルス・ドジャースが来年、メキシコシティにあるForo Solスタジアムで公開試合を行うことを計画している。来年の3月15日と16日が候補日にあがっている。このような公開試合は過去5年間で3回行われている。昨シーズンにはメジャーリーグで18人のメキシコ人が活躍しており、ラテン・アメリカでの野球の発展はメジャーリーグで質の高い野球を見ることにつながる、とメジャーリーグは考えている。(Mexico Daily / 5 de diciembre 2002 / U.S.A)

<米大陸最古文字>メキシコの遺跡から発見 陶器などに記され(転載記事)

米大陸では最古となる文字とみられる模様が記された、紀元前650年ごろの陶器や石の破片を、米フロリダ州立大などのグループがメキシコで見つけ、6日付の米科学誌サイエンスに発表した。模様が文字だとすれば、これまでの記録を約350年もさかのぼり、マヤ文明など、その後にこの地域周辺に現れた文明で使われた文字のさきがけと位置付けられるという。研究グループは、メキシコ南東部、タバスコ州のオルメカ族の遺跡から、人の顔や鳥のようなデザインと円や棒状の記号などが刻まれた円筒形の陶器や、緑色の石でできた飾り板の破片などを発掘した。この記号が、現代のマンガの吹き出しのように、鳥や人の口から発せられたように描かれていることや、その後に発生したマヤ族の文字に似たものがあることなどから、グループは人などを描いた絵ではなく、会話の言葉を記述した文字であると結論付けた。(毎日新聞12月6日)


2002.12.03号

メキシコシティでクリスマスのイルミネーションが点灯

11月30日土曜日、メキシコシティ中心部の通りにはクリスマスを彩るイルミネーションが点灯された。イルミネーションは通りだけでなく、メキシコ政府庁舎もクリスマスの装飾が施された。イルミネーションではポインセチアや星、ピニャータ、馬小屋で生まれた幼子などが描かれ、「2003年おめでとう」や「クリスマスおめでえとう」という字も。庁舎のイルミネーションには10ワットの67,503個の電球が使用されている。レフォルマ通りとインスルヘンテス通りの角には1,575個の電球が使われて「クリスマスおめでとう」という光の文字が土曜日から点灯した。(El Universal / Ciudad de Mexico / 30 de septiembre 2002)

タクシーの運転手達が革命記念塔で抗議集会開催。参加者は約2000人

約2000人のタクシー運転手達がメキシコシティ中心部にある革命記念塔で集会を行った。集会の目的は交通省の組織に撤去された車の返還を要求すること。この集会を行った組織の代表、ロベルト・バロソ氏によると、この組織の中で約350台の車が無認可の車であるという理由で撤去されたが、運転手達は法的な手順は踏んだ、として抗議。この措置に対して見直しと、罰金(11,000ペソ)を支払うことなく車を変換してもらえるよう、要求した。(El Universal / Ciudad de Mexico / 30 de noviembre 2002)