■ 最新音楽ニュース ■

2002.12.24号

『ラ・アカデミア』の勝者ミリアムは前途洋々

アステカ・テレビのスター養成番組『ラ・アカデミア〜名声への道〜』の初代チャンピオンに輝いたミリアム・モンテマヨール嬢に、音楽業界から熱いラブコ−ルが送られている。同番組を見たKumbia Kingsのリ−ダ−、AB.キンタニージャがその才能にほれ込み、自らプロデューサーとして名乗りを上げたとか。メキシコ系米国人のキンタニ−ジャは、人気急上昇のさなかに殺害され、いまや伝説と化しつつある女性シンガ−SELENAの実兄。ラテンア−ティストへの楽曲提供やプロデュ−スも手がけている。ミリアムとは同じソニー・ミュージック社に所属していることもあり、早くも彼女の本格デビュー・アルバムのプロデューサーに内定したそうだ。

マライア・キャリーのメキシコ滞在

メキシコの最大手テレビ局、テレビサが毎年行っているチャリティ−番組TELETONの目玉ゲストとして、メキシコシティを訪れたマライア・キャリ−。12月7日(土)に、アステカ・スタジアムでご自慢のソプラノ・ボイスを披露した後、白いリムジン(レンタル代は7000ペソ/1時間=約700ドル)に乗り込みトル−カ国際空港へと向った。わずかな滞在期間中に、最新アルバムのプロモ−ションを兼ねたサイン会もこなしたディ−バは、プレイベ−ト機で早々と帰国の途についた。


2002.12.17号

クリスティーナ・アギレラが『ラ・アカデミア』第2期生を応援

最新アルバム『Stripped』でセクシーさを大いにアピールしている米国のポップス歌手クリスティーナ・アギレラ(22)が、アステカTVの人気番組『ラ・アカデミア〜名声への道〜』の生中継コンサートにゲスト出演。明日のスターを夢見るアカデミアの生徒達から憧れと羨望の眼差しを浴びつつ2曲を熱唱し、国際的シンガーの実力と存在感を示した。また、司会者のリクエストに応じてデビュー前の自分を振り返ったアギレラ嬢。第一期生14名からバトンタッチされた第2期生16名に多いなる刺激をもたらしたようだ。

『ラ・アカデミア』の卒業生がグアダルーペ聖母の特番に出演

アステカTVのスター養成番組『ラ・アカデミア〜名声への道』の第一期生14名が、グアダルーペ聖母の記念日に向けた特別番組で“褐色と黒髪の聖母”に歌声を捧げた。ニュースキャスターを進行役に起用した40分構成の同番組は、12月9日に聖地グアダルーペ寺院の大聖堂で収録。記念日にあたる12日の晩にオン・エアーされ、今年、ローマ法王ヨハネ・パウロ2世の来訪ミサによって聖人となったサン・フアン・ディエゴの歴史や続々と到着する敬虔な巡礼者たちの映像が織り込まれた厳粛な内容となった。

『ラ・アカデミア』の卒業生が国内ツアーをスタート

生活ぶりが24時間お茶の間に流されるというReality Show形式の5ヶ月間のバトルを経て、12月1日に“メキシコの武道館”アウディトリオ・ナショナル(1万人収容)で卒業コンサートを行った第一期生14名。すでに大手レコード会社と契約を行ったり、デビューCDをレコーディングした生徒もいるが、ぞれぞれがソロとして本格的な活動を始める前に、揃って国内ツアーを敢行することに。第一位に輝いたミリアム嬢の出身地モンテレイを皮切りに、プエブラ、ベラクルス、オアハカ、ケレタロ、グアナファト、メキシコシティ、サン・ルイス・ポトシ…ら主要都市14ヶ所を訪れる。“驚き”満載の内容が用意されているとかで、特に最後まで勝ち残った5名にスポットがあてられるそうだ。


2002.12.10号

個性派バンド、カフェ・タクバがメキシコシティで2年ぶりのコンサ−ト

メキシコシティ出身の4人組バンド、カフェ・タクバが同地で2年ぶりのコンサ−トを行った。会場となったメトロポリタン劇場は3千人のファンで埋め尽くされ、2時間にわたって新曲2曲を含む全25曲を披露。ニックネ−ムを頻繁に変えることで知られるボ−カルのルベン・アルバラン(本名)は、今回からリタ・カンタラグア改めガジ−ト・ガス(直訳すると鶏ガス)と名乗ることを宣言…。黒シャツ、黒ズボンに赤いネクタイを締め、頭には赤い“トサカ”付きの黒い毛糸の目だし帽をかぶって登場し、観客を沸かせた。なお、追加公演2daysを含む、全公演がソ−ルドアウトを記録。

フアネスがメキシコシティのソカロで青空コンサ−ト

11月30日(土)の晩、コロンビアの人気シンガ−ソングライタ−、フアンネスが、メキシコシティのソカロ(憲法広場)で初のコンサ−トを開いた。メキシコ市政府による無料公演。夜空の下、2万人以上のファンが今をトキメク人気シンガ−の歌声に酔いしれた。女性ファンたちは熱狂の雄たけびをあげ、バジェナートのリズムを取り入れたノリノリのナンバ−では踊り出す人が続出。ちなみに、社会派ソングも手がける彼は、エイズ問題についてもコメント。「セックスの時は互いに責任を持つように・・・」とメキシコの若者に呼びかけた。

タリアが活動を再開

9月にメキシコシティで発生した実姉ふたりの誘拐事件(メキシコシティ)以来、アーティスト活動を控えていたメキシコ人歌手で女優のタリアが、先日、住居を構えるニューヨークで最新シングルのビデオクリップ撮影を行った。今回の事件では、夫で米国ソニーミュージック社長のトミー・モットーラ氏が全面的に支えてくれ、「とても頼もしかった」とコメント。ビデオクリップの撮影現場に同伴していた愛犬リタちゃん(チワワ犬・生後6ヶ月)は、誘拐事件の4日前にプレゼントされたとかで、彼女の存在にも大いに和まされたそうだ。約1ヵ月後に無事解放となった姉ふたりはもちろん、家族全員がまだショック状態から立ち直っていないが、自分達はこれまでになく強い絆で結ばれていると語り、今後は出来るだけ家族と過ごす時間を作りたいと明かした。


2002.12.03号

新しい音楽の祭典「Premio Oye」に豪華アーティストが続々

11月最後の火曜日に、メキシコシティのアウディトリオ・ナショナルにて、この一年メキシコで活躍したアーティストを称えるPremio Oyeの授賞式(全15部門)が開催された。マナ(「社会派ミュージック賞」獲得)、アレハンドロ・サンス(「年間スペイン語ソロシンガー部門」制覇)、パウリナ・ルビオ(トロフィー獲得ならず...)、アレハンドロ・フェルナンデス(「最優秀ランチェーラ・ソロシンガー部門」制覇)、フアネス(「年間ソング部門」制覇)らラテン音楽界の人気者が一堂に会し、特別ゲストとして米国のロック・バンド、ボン・ジョビが出演という華やかさ。とはいえ、思わぬ停電でアレハンドロ・フェルナンデスがアカペラで歌うはめになったり、イベント進行の段取りの悪さが目立つなど、来年以降への課題を多く残した一夜となった。
記念すべき第一回目の祭典で最も受賞トロフィーが多かったのは、アルゼンチン人とメキシコ人からなるポップス2人組、シン・バンデラ。「年間ディスク部門」、「最優秀新人部門」、「最優秀スペイン語ポップス<グループ>部門」という主要3部門を制し、あらためて大物新人ぶりをアピール。コロンビアから世界へとはばたいた歌姫シャキーラは、「最優秀スペイン語ポップス<ソロ>部門」、「最優秀国際ソロアーティスト部門」の2部門に輝いたが、授賞式への出席はならず、電話を通じてファンに感謝のメッセージを送った。

マナが世界ツアーから帰国、アウディトリオで3daysコンサート

グアダラハラ出身の人気ロックバンド4人組マナが、ヨーロッパおよび米国ツアーを終えて帰国。11月28日、29日、30日と1万人収容のアウディトリオ・ナショナルで凱旋コンサートを開いた。最新アルバム『Revolucion de Amor』(愛の革命)に収録されている「Fe」(信仰)を含め、環境や社会問題を扱った楽曲を多数発表してきた業績が認められ、先日開かれた第一回Premio Oye授賞式で「社会派ミュージック賞」が贈られている。

オーストラリア出身のロック・バンドINXSが、新ボーカルを率いてメキシコ公演

80年代に世界的ブームを巻き起こしたオーストラリア出身のロック・バンドINXSが、10年ぶりにメキシコを訪問。11月27日、28日とメキシコ市内にあるサロン21でコンサートを行った。今回は2代目ボーカリスト、ジョン・スティーブンスを率いてのステージ。メキシコ・ファンが見守る中、1997年にこの世を去った元リーダーで初代ボーカルのマイケル・ハッチェンスに演奏が捧げられた。