■ 最新音楽ニュース ■

2002.10.29号

モロトフが来年2月に最新アルバムをリリース

メキシコの過激ラップ集団モロトフが、来年2月にファン待望の新作「Dance and Dense Denso」をリリースする。全11曲からなり、1月にシングル第一弾がお目見えする予定。ミリオンセラーとなったデビュー・アルバム「Donde jugaran las ninas」のプロデューサー、グスタボ・サンタオラヤとアニーバル・ケルペルを再度迎え入れ、原点への立ち戻りを狙っている。

ビセンテ&アレハンドロ・フェルナンデスがNYで親子共演

ランチェーラ界に君臨する親子鷹、ヴィセンテ・フェルナンデスとアレハンドロ・フェルナンデスが、今月半ばにNYマンハッタンのマディソン・スクエア・ガーデンでコンサートを行った。第一部は息子アレハンドロのソロ、第2部は父親ビセンテのソロ、そして第三部が親子共演という構成。会場をほぼ埋め尽くした1万5千人を越える観衆を前に、計3時間にわたる熱〜いステージを展開した。なかでも、“ランチェーラ界のドン”ビセンテが登場すると会場から「ビバ・メヒコ」の雄たけびが相次ぎ、メキシコ国旗を手にした男性ファンがステージに上がって抱きつく一幕もあったとか。

Gente賞の受賞セレモニーに欠席アーティスト続出

先週金曜日、ロサンゼルスのコダック劇場で、ラテン・グラミー賞と並ぶラテン音楽の祭典“el Premio de la Gente 2002”の授賞式が行われた。残念ながら、アレハンドロ・サンス(年間男性ソロ・アーティスト部門、最優秀ソング部門)、アレハンドラ・グスマン(年間女性ソロ・アーティスト部門)、ルイス・ミゲル(年間アルバム部門)、シャキーラ(年間ミュージック・ビデオ部門)ら主要ジャンルを制覇したアーティストたちは、スケジュールの都合がつかず揃って欠席。とはいえ、ピラール・モンテネグロ(年間ニュージェネレーション部門受賞)、アリシア・ビジャレアル(年間ランチェーラ部門受賞)、ロス・トゥカネス・デ・ティファナらメキシコ勢が中心となってステージを盛り上げた。

アナ・ガブリエルのコンサートにシン・バンデラがゲスト出演!

11月9日に開かれるメキシコ人女性シンガー、アナ・ガブリエルのアウディトリオ公演に、今をときめく男性ポップス・デュオ、シン・バンデラスのゲスト出演が決定。メキシコ人とアルゼンチン人からなる2人組は、繊細なハーモニーがウリ。コブシの効いたハスキー・ボイスでランチェーラも歌いこなすアナ・ガブリエルとは異色の共演なだけに興味津々。


2002.10.22号

ジョン・セカダが約7年ぶりの完全スペイン語アルバムを発表

ハバナ生まれのキューバ系米国人ポップス・シンガー、ジョン・セカダが、約7年ぶりにスペイン語アルバム『Amanecer』を発表。9歳でマイアミに移住した彼にとっては2枚目の完全スペイン語アルバムで、ルンバ、メレンゲ、バジェナート、ランチェーラ…など、ラテンアメリカ各国の音楽要素が取り入れられている。また、旧知の間柄であるグロリア・エステファンとのデュエット曲が収録され、彼女の夫エミリオ・エステファンがプロデュースを担当。セカダは同アルバムのプロモーションのため、来年一月にメキシコを訪れる予定だ。

英国の人気アイドルグループWestlifeが11月にメキシコ訪問

世界中でアイドル的人気を誇る英国の男性ポップス5人組、ウエストライフのメキシコ初訪問が決定。“死者の日”にあたる来月2日、メキシコシティのPlaza de Toro(闘牛場)にて、ラテンアメリカ中のプレスを招いての大規模なイベントが行われる。

カルロス・サンタナの最新作『Shaman』にプラシド・ドミンゴがゲスト参加

10月22日、ハリスコ州出身のカリスマ・ギタリスト、カルロス・サンタナの最新アルバム『Shaman』が世界発売される。サンタナ曰く、「シャーマンたちは音楽と薬草で人々を癒す。仏教徒、イスラム教徒、キリスト教徒、ラマ教…、みんな地球上の団結とハーモニーを望んでいるんだ」。なお、オペラ界を代表するイタリア人テノール歌手プラシド・ドミンゴとのデュエット曲が収録されている。


2002.10.15号

セリア・クルスのメキシコ公演、複数のメキシコ人アーティストがゲスト出演

11月10日にアウディトリオ・ナショナルで開かれる“サルサの女王”セリア・クルスの歌手生活50周年記念コンサートにゲスト出演するアーティスト名が発表された。マルコ・アントニオ・ソリス(ロマンティック歌謡がお得意)、アレックス・シンテック(エレクトロ・ポップス界の巨匠)、ダニエラ・ロモ(女優・熟女歌手)、ペドロ・フェルナンデス(ランチェーラ歌手)、カバー(アイドル系ポップス6人組)、ユリ(セクシー系ポップス歌手)。合計で10組を招待する予定で、残り4組のアーティストと出演交渉が進められている。

エンリケ・イグレシアス、メキシコ入り

スペイン人シンガー、エンリケ・イグレシアスが最新アルバム『Quizas』のプロモーションでメキシコを訪問。滞在先のホテル・プレシデンテ・インターコンチネンタル(メキシコシティ・ポランコ地区)にて記者会見を開き、その場でゴールド・ディスク(メキシコ国で15万枚突破)とダイアモンド・ディスク(ラテンアメリカ圏内で100万枚突破)を授与された。
10月11日、12日とアウディトリオ・ナショナルで2Daysコンサートを行ったイグレシアスは、熱愛相手とされるロシア人テニスプレーヤー、アナ・クルニコバとの交際を否定。「アナは女友だちのひとり。昔はどのイベントにも同伴者なしで足を運んでいたけど、もう1人では参加したくない。良い時期を誰かと共有するのはいいことだと思うんだ」と先ごろ米国で開催されたMTVビデオ・ミュージック・アワードの授賞式にアナを同伴した理由を語った。とはいえ、自称“Mentiroso”(嘘つき)。「私生活に関しては結構嘘をついているな。それも上手にね」と明かすあたり、電撃結婚もありえるかも!?

ピーター・ガブリエルのメキシコ公演決定

英国人シンガー、ピーター・ガブリエルが、ワールド・ツアー“Growing up”の皮切りとして、11月3日、4日とメキシコシティのアウディトリオ・ナショナルでコンサートを行う。海外ツアーを実施するのは実に10年ぶり。タイトなスケジュールで、5日から米国に舞台を移し、その後カナダ各地を訪れる予定。同ツアーにはコーラスとして愛娘が参加するとか。

アルマンド・マンサネロの最新アルバム『デュエット2』に豪華ゲスト

メキシコを代表する作曲家で歌手のアルマンド・マンサネロが最新アルバム『Duetos2』(全10曲)をリリース。記者会見には、今回のデュエット相手であるベニー・イバラ(ポップス系シンガーソングライター)、アレックス・ロラ(ロックバンドEl Triのリーダー)、ニチョ・イノホサ(アコースティック系シンガー・ソングライター)が同席。これまで数多くの楽曲を提供してきたルイス・ミゲルについて訊かれたマンサネロは、「前作『Duetos』で声をかけたが(スケジュール的な問題もあって)実現しなかった。彼の性格や仕事への姿勢からしても、彼とデュエット曲をレコーディングすることはありえないだろうね」とコメント。

ルイス・ミゲルが厳選ボレロ集を発表

ラテンミュージック界のスーパースター、ルイス・ミゲルがボレロ曲のベストアルバム『Mis Boleros Favoritos』をリリース。これまで発表したボレロ・アルバムからの厳選ナンバーで、ボーナストラックやビデオ映像も収録された豪華盤となっている。全21曲。

01.- NO ME PLATIQUES MAS
02.- LA BARCA
03.- LA GLORIA ERES TU
04.- HISTORIA DE UN AMOR
05.- SOMOS NOVIOS
06.- SOLAMENTE UNA VEZ
07.- EL DIA QUE ME QIERAS
08.- EL RELOJ
09.- POR DEBAJO DE LA MESA
10.- ENCADENADOS
11.- SABOR A MI
12.- PERFIDIA
13.- HASTA QUE VUEL VAS (BONUS TRACK)
14.- NO SE TU (VIDEO)
15.- CONTIGO EN LA DISTANCIA (VIDEO)
16.- DELIRIO (VIDEO)
17.- LA MEDIA VUELTA (VIDEO)
18.- EL DIA QUE ME QUIERAS (VIDEO)
19.- POR DE BAJO DE LA MESA (VIDEO)
20.- AMOR, AMOR, AMOR (VIDEO)
21.- NO SE TU


2002.10.08号

ぺぺ・アギラールが米国で1万8千人近い観客を動員

先月29日(日)の晩、サカテカ州出身のランチェーラ歌手ぺぺ・アギラールがロサンゼルスのHollywood Bowlでコンサートを行った。1922年にオープンした同施設は、かつてビートルズ、エルトン・ジョン、ボブ・ディラン、ルチアーノ・パバロッティら大物たちが公演を行った場所であり、メキシコ人アーティストとしては今回が初の快挙。本人曰く、「正直、会場が埋まるとは思わなかった」とのこと。自称“雨男”のアギラールは、雨に打たれながら全25曲を熱唱し、1万8千人近い観客を魅了した。彼に恋しているという68歳のメキシコ人女性は「この雨は神様の祝福に違いないわ。だって6ヶ月間も降らなかったんですもの」と興奮気味に語ったとか。

レッド・ホット・チリ・ペッパーズが3万8千人のファンを熱狂

レッド・ホット・チリ・ペッパーズが3万8千人のファンを熱狂
カリフォルニア出身のロックバンド、Red Hot Chili Peppersが、9月29日(日)にメキシコシティの野外ステージel Foro Solでコンサートを行った。メキシコ公演は今回で2度目。ボーカルが上半身裸で熱唱すれば、ベース奏者は「ビバ・メヒコ!」「愛してるぜー」と観客にスペイン語でアピール。会場に詰めかけた3万8千人の若者たちは興奮の渦に包まれた。ちなみに、彼らのコンサートを観に行った友人曰く、コップに入れたおしっこを投げ合う人たちもいたとか…。

フォルクローレ界の大御所メルセデス・ソーサのメキシコ公演

60年代からフォルクローレ界で活躍するアルゼンチン人歌手メルセデス・ソーサが、11月9日にメキシコシティのアウディトリオ・ナショナルにてコンサートを行う。母国ペルーで幅広い人気を集めるフォルクローレ・バンド、Illapuとの豪華共演。フォルクローレ音楽ファンには生唾モノのステージとなりそうだ。

カルロス・ビベスとフアネスがメキシコシティのソカロで無料コンサート

来る11月30日に、スペイン語圏で幅広く活躍中のコロンビア人シンガー、カルロス・ビベスとフアンネスが、メキシコシティのソカロ(憲法広場)でジョイント・コンサートを行う。メキシコシ市の文化局が主催するイベントで入場料は無料! 2年連続でグラミー賞に輝いた実力派ふたりをタダで拝めるとは、ビバ・メヒコ(メキシコ万歳)なのだ。