■ 最新音楽ニュース ■

2002.05.28号

不評続きのアカプルコ音楽祭、ロッド・スチュアートの熱唱に救われた!?

「2002年アカプルコ・フェスティバル」の最終日(19日)にイギリス出身の大物シンガー、ロッド・スチュアートが登場。最新アルバム『Human』を中心に全13曲を熱唱し、総立ちの観客から拍手喝采を浴びた。メキシコの老舗リゾート地・アカプルコを舞台に、5日間わたって繰り広げられた音楽の祭典は、、同国最大のテレビ局テレビサが毎年精力を注いでいる一大イベント。今年も“サルサの女王”セリア・クルスをはじめ、主にラテンアメリカから有名アーティストが大勢出演したが、「例年に比べて盛り上がりに欠ける」といったマイナスの批評が相次いでいた。ロッド・スチュアートの存在感に助けられ、“終わりよければ全てよし”!?

エンリケ・イグレシアスのサイン会にロンドンの若者が大行列

スペイン人シンガー、エンリケ・イグレシアスが、ロンドンのオックスフォード通りにあるCDショップ(HMV)でサイン会を行った。雨にもかかわらず2000人以上のファンが詰めかけ、中にはエンリケの登場を待ちわびながらヒット曲「Hero」を合唱する女性ファンたちの姿もあったとか。擦り切れたジーンズとカーキ色のシャツに身を包み、ニット帽をかぶって現れたエンリケは、「ファンの反応にはビックリだね。最新アルバム『Escape』がこれほどまでに受け入れられて本当に満足している。すごく嬉しいよ」とコメント。現在ヨーロッパ・ツアー中で、当地で公演を行った後は、アイルランド、ドイツ、イタリア、スイス、ノルウェー、スエーデン、フランス、ルーマニア、クロアチアを巡る予定だ。

ランチェーラ界のドン、V.フェルナンデスにラテン・グラミーが名誉賞を授与

今年の9月18日にロサンゼルスでの開催を予定している第3回ラテングラミー賞で、メキシコのベテラン歌手ビセンテ・フェルナンデスに名誉賞が贈られることになった。ちなみに、第一回目はエミリオ・エステファン(音楽プロデューサー)、第2回目はフリオ・イグレシアスが受賞している。授賞式に先立って祝賀の夕食会が予定されており、豪華アーティストたちが彼のヒット曲をそれぞれ自己流のアレンジ(サルサ、ロック、バラードetc)で披露してその功績を称えるそうだ。

タリアがゴールドディスク獲得のお祝いパーティを開催

最新アルバム『Thalia』が発売から3日間で7万5千枚を突破したことを記念して、メキシコの女優兼歌手タリアが、先週木曜日の晩にメキシコシティの高級住宅街ペドレガルで記念パーティを開いた。家族や友人ら200人近い招待客の中には、アレハンドロ・フェルナンデスやユリら同国の人気アーティストの姿も。お酒を数杯飲んでご機嫌のアレハンドロを初め、複数の殿方からダンスに誘われたタリア。宴は大いに盛り上がり、明け方4時まで続いたそうだ。

バンダ・レコドが日本とオーストラリアで公演

ワールドカップ開催に合わせ、昨年のラテングラミー賞に輝いたメキシコ北部出身の大編成バンド、バンダ・エル・レコドが、初の日本公演を行う。音響スタッフも含め総勢60名で現地入りし、メキシコ選抜チームのキャンプ地である福井や同チームがクロアチアと対戦する新潟など数ヶ所を訪れる。お揃いのキンピカ衣装に身を包んだ、年齢層の幅広い“これぞメキシカン”な男たちが、トランペットやアコーディオンから繰り出す濃厚なリズムを通して、メキシコの熱さが体感できるハズ(メキシコでは彼らの演奏に熱狂してブラジャーを投げ入れる女性もいます…)。ちなみに、日本公演の後はカナダに直行し、シドニーとキャンベラの大学でも演奏を披露するそうだ。


2002.05.21号

新生リッキー・マーティンがバッキンガム宮殿でライブ

英国エリザベス女王(76)の即位50周年を記念し、来月3日にバッキンガム宮殿で祝賀コンサートが開かれる。ウィリアム王子、ハリー王子も出席する同イベントには、ポール・マッカートニー、オジー・オズボーン、アガサ・フランクリン、エリック・クラプトンらベテラン勢と並んで“ラテンの貴公子”リッキー・マーティンが登場。“ウーッパ”の熱い雄たけびと爽やかなスマイルで女王のハートを狙い撃ちなのだ。

タリアがシャキーラとのデュエット希望

米国在住のメキシコ人シンガー兼女優タリアが、米国ヒスパニック系テレビ局UnivisionのWEB掲載用インタビューに応じ、「デュエットするなら誰と?」という質問に対して、“コロンビアの歌姫”シャキーラの名前を挙げた。「私は曲を書いたり、プロデュースしたり、メロディを付けたりするのが好きだから、デュエットするならシャキーラがいいわ」とアーティストぶりを何気にアピール。ロック大好きの彼女はボン・ジョビとも共演したいと語っているが、異色の組み合わせだけにどんなステージになるのか興味津々…。

ブリトニー・スピアーズがメキシコ公演でエドゥアルド・べラステギとデュエット?

元男性アイドル3人組カイロのメンバーで、現在はモデル、俳優、ソロシンガーとして幅広く活動しているエドゥアルド・べラステギが、ブリトニー・スピアーズからコンサートでの共演オファーを受けている。舞台となるのは7月27日にメキシコシティの野外ステージで予定されているメキシコ公演。二人はプライベートで親交があり、ポップス界の女王は「彼と共演できるなら光栄だわ」とコメントしている。


2002.05.14号

リッキー・マーティン、本格始動!

約1年半にも及んだ充電期間を経て、リッキー・マーティン(30)が本格的に活動を再開。もっかマイアミの自宅に造られたスタジオでスペイン語と英語のアルバムを制作している。タイトルは明かされていないが、いずれも発売は秋頃の予定。今回は自らプロデューサーに名を連ね、得意のダンス・ナンバーだけでなく、聴き手に考えを促すような深いテーマも含まれている。「『Livin la Vida Loca』のように男性の心を狂わせる女性を歌った曲もいいけれど、外で何が起こっているのかを見極めることが大切なんだ。(昨年)9月11日のテロ事件以降は、人生というものを理解して謳歌しなくてはと思うようになった。自分自身を探ることが必要」。東洋の秘教に魅せられ、休養中にチベットまで精神修行に出かけたリッキーは“静けさ”の中で自分と対話すること学び、アーティストとしての新境地を築いたようだ。なお、来月6月9日にインドへ渡り、元メカーノのナチョ・カノが主宰するSABERA(カルカッタの貧しい少女たちのための財団)のチャリティ・アルバム用の曲をレコーディングする予定。同プロジェクトにはナチョの同胞アレハンドロ・サンス、ペネロペ・クルス、ロサリオらも参加している。

スペインの女性シンガーソングライター、ロサナがルイス・ミゲルに楽曲提供

スペインを代表するシンガーソングライターのひとり、ロサナ(37)がルイス・ミゲルのためにオリジナル曲を完成させた。デビュー作と第2作目のアルバムを全世界で合計250万枚売り上げたにもかかわらず、「ルイス・ミゲルほどの大物シンガーなら日に数え切れないほどのデモテープが送られているはずだから、私の曲を聴いてもらえるかどうか…」といたって謙虚。楽曲の制作にあたっては、ルイス・ミゲルの音域や言葉、よく使う表現をじっくりと観察したそうだ。ランチェーラ音楽が大好きで小さい頃からよく聴いていたというロサナ。メキシコ人シンガーでは、ルイス・ミゲルの他にハビエル・ソリスを尊敬しているとか。「ランチェーラを通じていろんなことを学んだわ。それをきちんと伝えられるかどうか分からないけれど、これからも自分の作品を通してメキシコには敬意を表していきたい」。

マライア・キャリーがユニバーサル・グループと契約

全世界で1億5千万枚ものアルバム・セールスを誇る歌姫、マライア・キャリー(32)。昨年暮れに過度の精神不安定に陥り入院(ルイス・ミゲルとの破局が原因との説が有力)、復帰後に公開された主演映画『グリッター』も不発に終わったことなどから、所属先のヴァージン・レコード社から契約を解消されていたが、このたびユニバーサル・ミュージック系列のIsland Def Jam社と契約。2100万ドルのギャラで3枚のアルバムを制作することになった。契約内容によると、同社の中に個人レーベルを設立し、自分のアルバムだけでなく他のアーティスト作品も手がけることになる。ヴァージン・レコード時代にはアルバム1枚あたり約2000万ドルものギャラを得ていたのだが、「とても幸せよ」とマライアは再出発にご満悦だ。

マーク・アンソニー、ミス・ユニバース大会でのステージは英語曲オンリー

来る5月29日にサン・ファン(プエルトリコ)にて2002年度ミス・ユニバース世界大会が開催される。すでにゲスト出演が決まっている“サルサ界の貴公子”マーク・アンソニーは、当初、スペイン語と英語の曲を予定していたが、放送権を握っているCBSテレビからの要請で英語のみ2曲歌うことになった。ちなみにゲスト候補に挙がっていたチャヤンの出演は実らなかった。


2002.05.07号

エンリケ・イグレシアスのヨーロッパ・ツアーがスタート

4月27日を皮切りに、“One Night Stand Tour 2002”と題したエンリケ・イグレシアスのヨーロッパ公演が幕を開けた。スタート地に選ばれたのはポルトガルの首都リスボン。発売数時間でチケット完売となり、同地での人気の強さを見せつけた。また、最新アルバム『Escape』からのシングル曲が数週間にわたって第一位に輝いたイギリスでも、ロンドン3回公演がソールド・アウトに。6月に予定しているクロアチア、ルーマニア公演も順調な売れ行きとなっている。

ケミカル・ブラザーズのメキシコ公演でメキシコのDJ少女がオープニング・アクト

今年の海外公演を日本でスタートさせ、全公演ソールド・アウトを達成したイギリス出身のテクノハウス二人組・ケミカル・ブラザーズがメキシコシティで初のコンサートを行った。前座を務めたDJ DATAはグアダラハラ出身の女の子。ケミカル・ブラザーズは従来ディスク・ジョッキーを同行して公演を行ってきたが、関係者からメキシコ人アーティストを起用してはとの提案が持ち上がり、彼女に白羽の矢が立ったそう。ちなみに、DJ DATAことアレハンドラ・フローレス嬢は、同ユニットの所属レコード会社EMIからCDデビューが決定している。

カナダ人シンガー、ネリー・ファータドがメキシコでライブ

本年度の第44回グラミー賞で4部門にノミネートされ、最優秀女性ポップ・ヴォーカル部門に輝いたポルトガル系カナダ人シンガー、ネリー・ファータドが初めてメキシコを訪問。
デビュー・アルバム『Whoa Nelly!』が同国で7万5千枚のセールスを突破したことを記念して、カナダ大使館でゴールド・ディスクが手渡された。少し前にコロンビア人シンガーJuanesのニュー・アルバムにゲスト参加し、「Fotografias」というスペイン語の曲をデュエットしたネリー。メキシコ・ファンの予想以上のフィーバーぶりに驚きながらも、「近い将来、全曲スペイン語のアルバムを発表したい」と語った。すでにポルトガル語でのレコーディングが決定しており、カルロス・サンタナの最新アルバムにもゲスト参加するそうだ。