■社会ニュース■


2002.02.25号

オアハカの教職者達6万人が子供の健康へのダメージを理由にサマータイム制に抗議

オアハカの教師約6万人が、サマータイム制について、工業を中心に考えられた制度であって、子供達へはダメージを与えるものだとし、この制度には従わない旨を発表した。
メキシコ政府に対し、政府はサマータイム制を導入するより貧しい子供が通う教室への電気代の値下げや、未だに電気が通っていない村への送電を行うべきだと要求している。
オアハカ教師の代表であるヴィジャビセンシオ氏は言う。
「この制度は大企業向けのものです。オアハカの教師は4月7日にサマータイムが導入されても、普段とおりの時間で行動します。神様が私たちに与えてくださった時間に従って。」
この地域の教師達は、1996年からサマータイム制度には反対しており、10,000校以上の学校、つまり全体の約98%の学校がこの制度に従っていない。サマータイムを導入しているのはその時間で働かざるをえない人々が住んでいる都会にある学校だけである。
オアハカの田舎の地域では、この制度の導入により、子供の病気を誘発するという。子供達は学校へ通うために3〜4時間歩かなくてはいけない場合があるが、ちょうどその時期は雨季で、朝は冷え込むからだ。
「政府は、われわれのような電気も通っていないところに住んでいる弱者にもっと目を向けるべきだ。」とヴィジャビセンシオ氏。
オアハカでは、サマータイムと普通の時間と2つの時間が共存することになる。Oaxaca, Mexico(23 febrero 2002 Reforma)

国際空港の騒音による住民の健康へ不安。メキシコ政府に対策を求める

北米環境委員会は、メキシコ政府に対し、メキシコシティ国際空港の騒音において環境対策が行われておらず、住民の精神面の健康に大きな悪影響を与えていることへの対策を求めた。
もともと、騒音に対する訴えを起こしたのはホルヘ・ラファエル・マルティネス・アスエラとそのほかの空港近辺に住む住民達。
訴えは、政府は環境保護に関する条約の5条と8条、メキシコシティの環境保護法80条から84条の部分が守られていない、としている。
昨年10月には、TEXCOCO新国際空港建設プロジェクト賛成派がアメリカ合衆国の心理学者であり精神病のエキスパートであるゲイリー・エバンスを招き、空港近辺に住む住民への騒音の影響についての講演が行われた。
この訴えを受け、委員会は住民の訴えは北米環境協力の条項に沿って受け入れられることを決めた。Mexico (23 de febrero El Universal)


2002.02.18号

ソルトレーク冬季オリンピックニュース−初出場のメキシコボブスレーチーム、成績振るわず−

緑、白、赤のメキシカンカラーに鷲をあしらったユニフォームに身を包んで、冬季オリンピック初出場になるメキシコボブスレーチームが記録に挑んだ。
ロベルト・タメスとロベルト・ラウデルダレ選手の記録は1日目の時点で36チーム中35位。2回戦の49秒65という記録は初日の記録より0.08秒遅れ。
これにより、現時点でのメキシコチームの記録は1分39秒22となった。
現時点でトップはスイスのクリスチャン・レイとスティーブ・アンデルブ選手で記録は1分35秒05。
明日の最終戦でメキシコチームは全体の真ん中あたりに食い込むという目標に挑む。 (アメリカ合衆国ユタ州 2002年2月16日 Reforma)

メキシコ中心街にある中華街で、中国式旧正月のお祝い行事開催(2月16日・17日)

2月16日午後より、中華街につながるドローレス通りで、竜と獅子の伝統舞踊(中国の伝説から派生している)などを含む中国の旧正月を祝う行事が行われている。
メキシコシティ中国人会の代表を務めるアルフォンソ・チュウ氏によると、この行事は中国人のルーツに根ざした大変重要なものであり、精神的なものであるという。
この行事のため、中華街につながるドローレス通りとアルティクロ123通りの一部分は閉鎖となる。
(メキシコシテイ 2002年2月16日 Reforma)


2002.02.11号

ぺセロ運転手、乗客のお産助ける

「服を急いで脱がせると、まさに赤ちゃんが出てくるところだった」そう語るのは、メキシコシティー庶民の足「ぺセロ(マイクロバス)」運転手のホルヘ・ガジャルドさん(33歳)。乗客の中に産気づいた女性がいることに気づいたガジャルド運転手はラジオ局「フォルマト21」に通報、ラジオ番組司会者マリアーノのアドバイスに従い、出産準備を手伝った。母子はただちに市内の病院に運ばれたが、ともに健康な状態にあると伝えられている。(Reuters、Mexico, D.F. 07/02/2002)

サッカーW杯:メキシコ代表の日本キャンプは5月20日から(転載記事:毎日新聞 2月2日)

W杯サッカーキャンプで県がプロジェクトチーム設置 初会合で業務など確認 /福井

 サッカー・ワールドカップ(W杯)に出場するメキシコチームが三国町でキャンプすることになったのを受けて、県は1日、プロジェクトチームを設置、初会合を開いた。また、同町などの住民らでつくる委員会(坂本和彦会長)も同日までに、支援態勢などを協議した。

 県の初会合には、県庁や県警から担当者が出席した。業務を、救護_消防防災_報道_車両__など八つに分類。各業務の内容を確認するとともに担当課を割り当てた。参加者からは「交通整備や警備態勢、救護活動などを調整するためにも、(三国町のテクノポート福井スタジアムへの)大まかな来場者数を把握する必要がある」などの意見が出た。

三国町委員会も支援態勢協議

 また、三国町の委員会は、誘致から支援へと活動内容を転換することを確認。行政の要請があれば対応できる態勢を整えることを決めた。また、国内外から来るサポーターらをどのように歓迎するかについて話し合い、スペイン語の案内看板、ポスター、パンフレットの作製などについての意見があった。

メキシコ側とは2月中に正式調印し、5月20日にキャンプが始まる予定。

 【阪本麻記子】(毎日新聞) [2月2日19時31分更新]

スペインのオスカー賞”ゴヤ賞で栄冠を手にしたのは…

去る2月3日、スペインの首都マドリードで第16回ゴヤ賞の授賞式が開催され、新鋭アレハンドロ・アメナーバル監督(29)の第3作目『Los otros』が最優秀作品賞に輝いた。同映画は世界的ブームを巻き起こした『ハリー・ポッターと賢者の石』を押さえ、スペイン国内でNo.1の興行成績を樹立。これまで6百万人もの観客が劇場に足を運んでいる。ちなみに前作『オープン・ユア・アイズ』は、トム・クルーズとペネロペ・クルス共演のハリウッド作品『バニラ・スカイ』のオリジナル版にあたる。 650万ドルという、スペイン映画界史上最高の製作費を費やした『Sin Noticias de dios』は惜しくも敗退。ビクトリア・アブリル、ペネロペ・クルスが共演した話題作で、現在日本公開中のメキシコ映画『アモーレス・ペロス』で長編デビューを飾り、いまやラテン映画界の新星として熱い視線が注がれているガエル・ガルシア・ベルナルも出演。ガエルは最優秀助演男優部門にノミネートされていた。


2002.02.04号

【転載記事】

酒・麻薬断ちたいなら砂漠へどうぞ=ハリウッドスターの利用見込む
(時事通信) 

【サンパウロ27日時事】メキシコ北部のドゥランゴ州の砂漠に28日、アルコール依存症や麻薬中毒患者のための専用リハビリ施設がオープンする。米国内の同種の施設と比べて割安な上、完全な秘密保護を売り物にしており、米カリフォルニア州ハリウッドの有名スターの利用を見込んでいる。
 この施設は「ミシオン・コレアン・センター」といい、1970年代までハリウッド製作の西部劇が数多く撮影された砂漠地帯にある。民間の寄付を得て州政府が200万ドル(約2億6000万円)をかけて建設したもので、寄宿舎や医療センター、ジムなどを併設する。 

サッカー=ゴールドカップ準々決勝-メキシコ、韓国に敗れる
ロイター

 [パサデナ(米カルフォルニア) 27日 ロイター] サッカーのゴールドカップ(北中米カリブ海選手権)は準々決勝2試合を行い、韓国が3度の優勝を誇るメキシコをPK戦の末に下し、4強入りした。
 2002年ワールドカップ(W杯)に出場する両国の対戦は、0―0のまま延長でも決着がつかずにPK戦に突入。韓国はゴールキーパー李雲在が2本のPKを止め、4―2で制した。
 韓国は30日の準決勝で、ハイチを下して勝ち上がったコスタリカと対戦する。
 一方、米国はエルサルバドルに4―0で圧勝。激しい雨が降りしきる悪天候の中、ブライアン・マクブライドが前半だけでハットトリックを達成する活躍を見せた。
 米国は30日に行われる準決勝でカナダと対戦する。