2001.05.28号 メキシコの人口、今年中に1億人に メキシコ市南部で列車衝突事故 メキシコ市南部のタスケーニャ駅付近で21日21時30分頃、同駅に向かっていた列車が反対からきた回送電車に正面衝突し、乗客1人が死亡(死因は心臓発作)、37人が重軽傷を負った。事故発生当時、上下線はメンテナンス作業のため一方通行となっていた。当局は事故原因について、管制官と運転士の連携不足による人為ミスの可能性が高いと発表している。(Reuteres, AP, Cd. de Mexico, 22/05/2001) メキシコ下院に娯楽サロン メキシコ野党PRI(制度的革命党)"SECTOR POPULAR" 派の下院議員が、議会ビルの一角に娯楽サロンを作り、息抜きに利用している。サロンでは、ビリヤードの他、カードやドミノ遊びを楽しむことができ、備え付けのバーで、「軽く一杯」も可能だ。もちろんテレビ、AVコンポも完備。 コレヒオ・デ・メヒコ、スペイン皇太子賞を受賞 23日スペイン北部オビエドで「スペイン皇太子賞」の授与式が行われ、メキシコ大学院大学(エル・コレヒオ・デ・メヒコ)が、スペイン人法律家フアン・イグレシアス・サントス氏とともに社会科学賞を受賞した。エル・コレヒオ・デ・メヒコは1940年、市民戦争を逃れメキシコに亡命したスペイン知識人を受け入れ設立。以来、両国の絆を深め、メキシコ及び中南米諸国の教育向上に貢献してきたことが評価された。スペイン皇太子賞は、科学技術、芸術、文学、スポーツなどの分野で活躍した人物・機関に与えられる「スペイン語圏のノーベル賞」。受賞者には500万ペセタ(約2万6,300ドル)とミロ作の彫刻が贈られる。(CNN, Madrid, 23/05/2001) 男子中学生が学校で拳銃自殺 メキシコ市イスタパラパ地区の中学校で14歳の男子生徒が23日拳銃自殺を図り、2日後に病院で死亡した。残されたメモなどから、学業の成績不振をめぐる両親とのいざこざが動機とみられている。 元キンタナロー州知事を逮捕 メキシコ連邦検察(PGR)は24日、1999年3月末から逃亡を続けていたビジャヌエバ元キンタナロー州知事を同州カンクンで逮捕したと発表した。ビジャヌエバ元知事は、在職中の1993-99年、メキシコの巨大麻薬組織「フアレス麻薬カルテル」に協力し、米国への麻薬密輸に便宜を図っていたとされる。(Reuteres, Mexico, 25/05/2001)
2001.05.21号 メキシコ、100万ドル以上の資産家が前年比16.7%増加 米国の投資銀行メリルリンチとコンサルタント会社キャップジェミニアーンスト&ヤングが発表した「2001年世界の富リポート」によると、メキシコで資産100万ドル以上を保有する富豪は前年度6万人から16.7%増の7万人となり、全世界の富豪(720万人)の1%を占めている。また、ラテンアメリカの富豪の数は19万人で全世界の富豪の2.6%だが、同地域は世界の富(27兆ドル)の12.3%を保有している。(Grupo Reforma, Cd. de. Mexico,15/05/2001) カンクンの売春婦が制服着用 カンクンの中心街、スーペルマンサナ63地区の住民が売春宿の撤去を市当局に要請している問題に絡み、同地区での営業続行を求める4つの売春宿で働く売春婦47人が、黄色のブラウスに黒のスカート・ズボンという揃いの制服姿(?)で前週末から客引きを行っている。市議会は、9月31日までにPlaza21地区に移動することを条件に売春宿の営業を22時から翌朝5時までの時間内で容認することで合意しているが、制服についての取り決めはなかった。売春婦が選んだ制服の色が野党PRD(民主革命党)のシンボルカラーだったことから、エルナンデスPRD市議会議員団長は売春宿との関係を否定。同党を中傷するために市長が仕組んだ政治的策略だとコメントした。(Grupo Reforma, Cd. de. Mexico,15/05/2001) 国際レコード産業、海賊版CD・カセットテープの取締り強化を要請 海賊版CD・カセットテープ問題に関しメキシコ当局と意見交換するため当地を訪問中の全米レコード協会(RIAA)のヒラリー・ローゼン会長は17日記者会見し、「メキシコ政府は海賊版撲滅に向け十分な対策を講じていない」と述べ、米国政府にとってプライオリティーの高い著作侵害問題についてメキシコが取締りを怠れば、両国間の貿易関係に影響しかねないとコメントした。 メキシコ市司法長官「首都圏の誘拐団は一掃された」 バティス・メキシコ市司法長官は19日、首都圏で活動していた大規模な誘拐団は一掃されたと明言。現在起こっている事件は、残党が組織した8-10人程度の犯罪グループ、もしくはメキシコ州やモレーロから上京してくる誘拐団の犯行で、発生頻度は以前に比べ大幅に縮小していると述べた。
2001.05.14号 レフォルマ紙 世論調査 ■フォックス大統領の支持率、税制改革で低下(7日付) ■犯罪告発は、治安改善に役に立たない(10日付) フォックス大統領、母の日 10日の「母の日」を記念して、フォックス大統領は、妊婦女性への医療サポート充実に向けた社会プログラムの実施を発表した。対象は先住民や農村部の貧困層が中心で、100%の支援体制の確立を目指す。政府統計によると、メキシコでは年間250万人にのぼる妊婦のうち37万人が適切な医療措置を受けられずにいる。(La Jornada, Ciudad de Mexico, 10/05/2001 )
2001.05.07号 麻薬王アダン・アメスクアを逮捕 メキシコのフォックス大統領は3日、訪問先の米国ワシントンで、「コリマ麻薬カル 携帯電話加入台数は3月末時点で1,550万台 メキシコ政府当局は4日、同国の携帯電話加入台数が3月末時点で1,550万に達し、固 ロペス・ポルティーヨ元大統領、心臓のバイパス手術後の経過は良好 ロペス・ポルティーヨ元メキシコ大統領はテキサス心臓病センターで心臓にバイパスとペースメーカーを埋め込む手術を受け、経過は良好。ロペス・ポルティーヨ氏は、1976年から1982年までメキシコ大統領を務め、任期後半には債務危機に直面して銀行の国有化を行った。(Grupo Reforma, Cd. de Mexico, 05/05/2001)
2001.05.01号 サマータイム実施、今年は5月6日から・・・ フォックス大統領は、今月9日、これまで4月第1日曜日から10月最終日曜日までの7ヶ月間だったサマータイム実施期間を前後1カ月づつ縮小し、今年度は5月第1日曜日から9月最終日曜日までの5カ月間にすると発表した。 メキシコ政府は1996年からサマータイム制度を導入しているが、「対内時計が狂う」、「子どもを日が昇らないうちに通学させるのは危険だ」など国民の評判は悪い(ただし、米国と歩調を合わせたい経済界は賛成の立場)。加えて省エネ効果について疑問視する専門家の意見もあり(メキシコは日本よりも低緯度で年間を通じて日照時間に変化が少ない)、毎年のように実施の是非をめぐる議論がわき起こっている。昨年は12州が反対を表明。首都メキシコシティ当局が行った電話による住民投票でも反対票は75%に達した。ロペス・メキシコ市長(野党PRD)は昨年に引き続き今年も反対派の急先鋒に立ち、サマータイム実施権限は大統領ではなく国会に帰属すると主張、最高裁の判断を求めている。(メキシコ主要紙から関連記事を要約) テレビサ、広告料引き上げで経営危機? 大手広告代理店アラスラキ・アンド・アソシエーツのカルロス・アラスラキ社長は、テレビサ(メキシコ最大のメディア企業グループ)の経営悪化について、年率120%を超す広告料引き上げが要因だと指摘している。テレビサは昨年10月に四半期毎に30%の広告料引き上げを実施すると発表。その後、ニュースチャンネル「ECO」の閉局など、財務改革の遅れが浮き彫りとなったため、広告主の間で同社に対する不信感が広がっている。(CNI en Linea, Cd. de Mexico, 29/04/2001) エレナ・ポニアトフスカ、アルファグアラ小説賞を受賞 メキシコを代表するジャーナリスト・作家の、エレナ・ポニアトフスカが26日、宇宙飛行士ロレンソ・デ・テナの生涯を描いた「la piel delcielo 」で今年度のアルファグアラ小説賞を受賞した。同賞は、スペインの出版社アルファグアラがスペイン語圏の優れた作家に贈っているもので、賞金総額は13万5,000ドル。エレナ・ポニアトフスカ女史は1932年パリ生まれで現在68歳(10歳よりメキシコ在住)。1968年の学生運動弾圧事件に関する証言記録「トラテロルコの夜」や、1985年メキシコ大地震の復興を支えた市民ボランティア組織を取材した「何も、誰もいない」など、社会問題をテーマにしたノンフィクション作品で知られている。(Reuters, Madrid, 26/04/2001)
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