■ 巷はラテンで溢れてる ■ Archivo#012 ダンス・アンダルシア
個人的には、私は声のかすれたおじさんやおばさんのカンテ(歌)とギターと踊り、というシンプルでそれでいてパワーあふれるフラメンコが好きなのですが、今回のようなショー的に完成されたものも、単純に楽しめました。フラメンコ好きな人がフラメンコを期待して見ていると、物足りないと感じるかもしれませんが、フラメンコの要素をふんだんに取り入れたショーとして見るなら、見ごたえ十分でしょう。衣装のセンスも良く、毎回フラメンコの発表会では衣装に頭を悩まされる私は、もう、うっとりでした。 特に印象に残ったのは、アルゼンチンのタンゴ(「ジェラシー」という古典的名曲)でペアがタンゴを踊っていると途中で徐々にその曲がフラメンコのタンゴに変わっていき、踊りもフラメンコに変わって終わる、という作品。他にも、フラメンコとは言えないと思いましたがリッキー・マーティンの「リヴィン・ラ・ビダ・ロカ」のアレンジもありました。 幕の合間に、故郷カディスの町を散策するマノロ、海辺を白馬に乗って疾走するマノロの姿が大スクリーンに映し出された時は、どう反応すればいいか分かりませんでしたが... フラメンコでは前例のない「ピアノ・フラメンコ」に挑戦しているマノロ・カラスコ、そしてメインの踊りと振り付けを担当したピラール・オガジャ、二人とも弱冠30歳。同年代の者として、今後の彼らの活躍を期待したいです。 マノロ・カラスコ第2弾アルバム「ダンス・アンダルシア」が、キャニオン・インターナショナルから発売されています。ステージ演奏曲が完全収録されているので、興味のある方はどうぞ! (aya) |
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