一期一会 テオティワカン編

このコラムの感想をお待ちしています!>>宛先はこちら

おそらくメキシコの中で一番有名な遺跡であろうテオティワカン。世界遺産にも指定されているだけあって、いろんな国の顔と出会うことができる場所でもあります。“観光地だ!”というオーラがいっぱい。もちろん、日本人らしき人たちの顔もありました。お互い「あー、あの人も日本人かな」と思いながら、適度な距離をもってすれ違ったりを繰り返し、ガイドさんのスペイン語を何とか理解しようと必死になって歩いていると、やがて見えてきました、太陽のピラミデが!きゅうな階段を一歩いっぽ上がるうちに、後ろを振り返るのが怖いくらいの高さになっていました。そして、自分の前にも、自分の後ろにも、うじゃうじゃと人がいて、“落ちたら大変だな〜”と緊張したのを覚えています。

途中、いったん休憩をしようと人の波からはずれると、「すみませんが、娘と一緒に写真に写ってやってくれませんか」とメキシコ人のお父さん。4才くらいのお嬢ちゃんが後ろに隠れていました。一緒に写真を撮って、おしゃべりして、またしばらくすると日本人の若い男性と、その他数人のメキシコ人のグループに声をかけられます。いろいろと話を聞いてみると、その日本人男性とメキシコ人のうちのひとりの女性が、インターネットで知り合い、メキシコまで来たというのです。彼はスペイン語ができないので英語でコミュニケーションをとっていました。そのメキシコ人グループは彼らとテオティワカンで出会ったらしく、大学の授業で日本語を履修しており、私たちのスペイン語よりよっぽど流暢に日本語を話すのでびっくりしました。学習意欲の差だなぁと自分を恥じつつも、つい甘んじて日本語でしばしおしゃべり。

でも、なんといっても強烈だったのがテオティワカンでおみやげを売るメキシコ人達! 日本人らしき人を見かけては、何かを叫んでいるんです。よーく聞いてみると、「タダ同然!」とか、「千円、千円!」とか言っていて、どこで覚えたんだそんな日本語・・・と思わず顔を見つめてしまうほど。きっと熾烈なおみやげやさん競争があるのでしょう。

***皆様からのご意見、ご感想をお待ちしております!
お気軽にメールください***


エッセイコーナーのトップに戻る