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アルトゥーロ・リプステイン監督
1943年メキシコ・シティ生まれ。父が映画プロデューサーであったことから、幼い頃から映画に囲まれた環境で育つ。15歳の時、ルイス・ブニュエルの『ナサリン』('59)に衝撃を受け、映画監督を目指す。その後もリプステインはブニュエルを師事。弱冠21歳に発表した『死の時』('65)は、ノーベル賞作家ガルシア・マルケスとメキシコの作家カルロス・フエンテスが共同脚本という豪華な長編映画デビュー作品となった。70年代に入り、政府の映画振興政策の追い風を受け野心作を次々に発表、『汚れなき城』('72) でメキシコ・アカデミー最優秀作品と監督賞、アルゼンチンの作家マヌエル・プイグも協力した『境のない場所』('77)ではサン・セバスチャン映画祭の批評家賞を獲得し、ラテンアメリカを代表する監督としての地位を確立する。 1985年、メキシコの伝説的な作家であるフアン・ルルフォの原案をもとにした『黄金の鶏』('85)から、現在の夫人である脚本家パス・アリシア・ガルシアディエゴが参加。93年には、ノーベル賞作家ナギブ・マフフーズの原作による『始めと終わり』('93)でサン・セバスチャン国際映画祭グランプリ、つづく『夜の女王』('93)も国際的に高く評価され、90年代を通じてカンヌやヴェネチアといった主要映画祭の常連の一人となった。98年『ディヴァイン』、99年『大佐に手紙は来ない』、2000年『それが人生』で連続してカンヌ映画祭のコンペティションに出品。そして最新作『人間の破滅』は、2000年サン・セバスチャン国際映画祭で、グランプリと国際批評家賞を受賞した。
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原題
監督
アルトゥ−ロ・リプステイン
出演
パトリシア・レジェス・スピンドラ/アレックス・コックス
内容
メキシコの伝説的歌手ルチャ・レジェスの生涯を描いたスキャンダラスな傑作。
メモ
30年代メキシコの雰囲気とランチェ−ラの名曲もたっぷりと味わえる。
原題
監督
アルトゥ−ロ・リプステイン
出演
ダニエル・ヒメネス・カチョ/レヒナ・オロスコ/マリサ・パレデス
内容
舞台は1949年のメキシコ。太った子持ちの中年看護婦コラル、子育てと仕事に疲れた彼女は、雑誌の文通相手募集記事で知り合ったスペイン人ニコラスに恋に落ちてしまう。が、実際のニコラスはカツラを被った結婚詐欺師。やがて彼女は彼の正体を知るのだが、それでも彼の愛を勝ち取るために自分の子供までも捨ててしまう。彼女の一途な想いに初めて愛される喜びを知ったニコラスは、彼女を一生愛する誓いを立て、二人は共謀して結婚詐欺の仕事をスタートさせる。しかし、やがて深すぎる愛はふたりの旅を悪夢のような殺人の道行へと変えていくのだった。
メモ
1940年代米国で実際にあった事件を題材にした70年代米国映画「ハネムーン・キラーズ」のメキシコ版リメイク・・
1996年ヴェネチア映画祭監督賞 脚本賞、撮影賞、音楽賞受賞
97年度メキシコ・アカデミー賞で主演賞をW受賞の他、計8部門受賞という快挙をなしとげた。