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フェルナンド・E・ソラナス監督
Fernando E. Solanas
1936年アルゼンチン生まれ。76年の軍事クーデターでパリへ亡命。タンゴ音楽の革命児アストル・ピアソラのと組み、現像的で非現実的とも思える映像世界はまさにラテンアメリカ的な世界。マジック・レアリズムに通じる独特の世界観を描き出している。
タンゴ−ガルデルの亡命−
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原題 |
Tangos, l'exil de Gardel |
製作
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1985/仏=アルゼンチン
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監督 |
フェルナンド・E・ソラナス |
出演 |
マリー・ラフォレ / フィリップ・レオタール / マリナ・ヴラディ / ミゲル・アンヘル・ソラ / フェルナンド・E・ソラナス / クロード・メルキ |
内容 |
ドラマ |
アルゼンチンから亡命してきた女優が、伝説的なタンゴ歌手ガルデルをテーマにした“ガルデルの亡命”という演劇を作ろうとする。だが、本国アルゼンチンから届くはずの脚本は、なかなか送られてこない。彼女たちは芝居の稽古を始めるが……。パリの亡命者たちの、故郷へのノスタルジーを描く。 |
メモ |
第42回ヴェネチア国際映画祭審査員特別大賞 |
スール/その先は…愛
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原題 |
Sur |
製作
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1987/仏=アルゼンチン
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監督 |
フェルナンド・E・ソラナス |
出演 |
ミゲル・アンヘル・ソラ / ススー・ペコラーロ |
内容 |
ドラマ |
ところはブエノスアイレス。五年に渡り留置されていた主人公が、軍事政権の崩壊と共に解放。故郷に戻り、友人の亡霊と共に夜の町をさまよう主人公の姿と、妻への愛の日々などの過去を回想を通して、その抑圧された日々を綴る。 |
メモ |
ソラナス監督が八年間の亡命生活から祖国に帰り作った作品
1988年カンヌ映画祭監督賞受賞。 |
ラテンアメリカ/光と影の詩
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原題 |
El Viaje
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製作
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1992/仏=アルゼンチン
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監督 |
フェルナンド・E・ソラナス |
出演 |
ウォルター・キロス / ドミニク・サンダ / ソルダード・アルファロ / クリスティーナ・ベセラ / マルク・ベルマン |
内容 |
ドラマ/ヒューマン |
アルゼンチンのさいはての町、ウスワイア。高校生アマルティンは行方知らずの父親を探し、自転車で南米縦断の旅にでる。心にしみ込むファンタスティックで叙情的な世界・・・マルティンは旅を通し、未知なる風景、失われたインカ帝国、マヤ文明の廃墟、秘められた略奪の歴史などに出会う。本作は圧倒的な映像美で中南米の雄大な自然を描き出すとともにラテンアメリカの慢性的な“政治腐敗”と“経済危機”というメッセージをユ−モラスに告発、南米に抱く世界中の幻想を打ち砕いてゆく。中南米の政治的背景を知らなければ理解しずらい部分も。 |
メモ |
ソラナス監督はこの作品でアルゼンチンの腐敗を激しく批判したため、メナム大統領に名誉棄損で訴えられ、法廷で証言した翌日、狙撃され、負傷した。
1992年カンヌ映画祭高等技術賞受賞
A・ピアソラの映画音楽遺作となった。 |
The Cloud(ザ・クラウド:雨降るブエノスアイレス)
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原題 |
La Nuve
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製作
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1998/仏=独=伊=アルゼンチン
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監督 |
フェルナンド・E・ソラナス |
出演 |
エドゥナルド・パブロフスキ/アンヘラ・コレア/フランクリン・カイセド/クリストフ・マラボイ |
内容 |
ドラマ |
ブエノスアイレスの上空には重苦しい雲がたちこめ、もう1600日以上にわたって雨が止まない。街では、人々は逆向きに歩いている。小さな芝居小屋エスペホ劇場が、競売に出されようとしている。主演俳優のマックス、脚本家のエンリケ・・・、芝居への情熱と過去への憧憬が断ち切ず劇場の存続に努力するが、やがて市当局による劇場取り壊しの作業が、雨をついて始まる・・・。 |
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