■■ 文学 ■■

タイトル 著者・訳者 出版社[出版年] 価格(\)
解説
オクタビオ・パス(1914-98)
現代ラテンアメリカを代表するメキシコの詩人、批評家。90年ノーベル文学賞受賞
孤独の迷宮〜メキシコの文化と歴史 (叢書・ウニベルシタス) オクタビオ・パス(著)、高山 智博・熊谷 明子 (翻訳) 法政大学出版局

[1982]

\2500
クロード・レヴィ=ストロース あるいはアイソーポスの新たな饗宴 (叢書・ウニベルシタス) オクタビオ・パス(著)、鼓 直・木村 栄一 (翻訳) 法政大学出版局

[1988]

\1400
くもり空 (ラテンアメリカ文学選集 3) オクタビオ・パス(著)、井上 義一・飯島 みどり (翻訳) 現代企画室

[1991]

\2200
泥の子供たち ロマン主義からアヴァンギャルドへ (叢書アンデスの風) オクタビオ・パス(著)、竹村 文彦 (翻訳) 水声社

[1994]

\2800 "理性の時代=近代にあって、感性と情熱の言語=詩とは一体何であったのか。現代アメリカ最大の詩人であり、シュルレアリスムの洗礼を受けた先鋭的な文学理論家でもある著者が詩と近代性の矛盾に満ちた関係を詳細に説き明かす。"
オクタビオ・パス詩集(世界現代詩文庫 23) オクタビオ・パス(著)、真辺 博章 (翻訳) 土曜美術社出版販売

[1997]

\1262 "1937年から87年まで発表された詩集の代表作。時間、歴史、言語などをテーマに内省と探究を行う。"
二重の炎 愛とエロティシズム オクタビオ・パス(著)、井上 義一・木村 栄一 (翻訳) 岩波書店

[1997]

\2800 "生の本質であり、密接に絡み合う性愛とエロティシズム、そして愛、この三者はどのような関係にあるのか。文明論と文学論を交錯させながら、鮮やかな手法で人間存在の核心に迫る。知的陶酔への誘い。"
オクタビオ・パス詩集 続 (世界現代詩文庫 27) オクタビオ・パス(著)、真辺 博章 (翻訳) 土曜美術社出版販売

[1998]

\1300
三極の星 アンドレ・ブルトンとシュルレアリスム オクタビオ・パス(著)、鼓 宗 (翻訳) 青土社

[1998]

\2600 "『狂気の愛』の「稲妻のきらめき」に導かれたパスが、ブルトンとシュルレアリスムに捧げる頌歌。30年代パリや亡命の地メキシコ。熱狂に鼓舞される偉大な作家たちの肖像が蘇る"
マルセル・デュシャン論 オクタビオ・パス(著)、宮川 淳・柳瀬 尚紀 (翻訳) 書肆風の薔薇

[1991]

\1500
エロスの彼方の世界--サド侯爵 オクタビオ・パス(著)、 西村 英一郎 (翻訳) 土曜美術社出版販売

[1997]

\1500 "1946年、私は、ペトラルカによって歌われたサド侯爵を知った-。驚嘆と恐怖、好奇心と不快、讃歎と承認の入り混じる思いの中から生まれた、サドを理解するための、ノーベル賞作家パスのユニークなエッセイ集。"
インドの薄明 オクタビオ・パス(著)、真辺 博章 (翻訳) 土曜美術社出版販売

[2000]

\2400 "インド駐在メキシコ大使としての6年間(1962~68)、それ以前・以後の旅と人的交流、さらにインドが自らの生活体験の中に刻印した文化的、芸術的、政治的そして思想の歩みを克明に描き出す。"
大いなる日々の小さな年代記 オクタビオ・パス(著)、曽根尚子 (翻訳) 文化科学高等研究院出版局

[1993]

\2846 "「肯定と否定、疑惑と仮定、希望と失望で織りなされたこの半世紀は、今日ひとつの回答に帰結している。その回答は望まれたものなのだろうか。応であり否である。わたしは全体主義的共産主義の倒壊や民主主義の勝利を目のあたりにするという好運を経験した。しかし、歴史とはびっくり箱のようなもので、わたしたちは今日、過去において不和の原因であった、交戦も辞さないナショナリズムへの後退に直面しているのだ。」ノーベル賞作家、オクタビオ・パスが激動の時代を見据え、わたしたちに残された選択肢と可能性を洞察した政治論集。邦訳にあたって、1992年11月発表の最新インタビューを収録。"
弓と竪琴 オクタビオ・パス(著)、 牛島 信明 (翻訳) 国書刊行会

[1990]

\3398
カルロス・フエンテス(1928〜)
セルバンテスまたは読みの批判 (叢書アンデスの風) カルロス・フエンテス(著)、牛島 信明 (翻訳) 水声社

[1991]

\2000 "(評論)セルバンテスを、その時代的文脈において、そしてとりわけジョイスを初めとする現代の文学的冒険との関連において論じるとともに、根源的な批判を企図した、今日的セルバンテス論。 "
遠い家族 (ラテンアメリカ文学選集 10) カルロス・フエンテス(著)、堀内 研二 (翻訳) 現代企画室

[1992]

\2500 "(小説)「開かれた結末、終わりのないストーリー、言ってみれば責任を、その本来の場所に、すなわち読者一人一人の良心と想像力に突き戻し」ながら、新旧両大陸の人間のアイデンティティの問題に迫る。"
メヒコの時間 革命と新大陸 カルロス・フエンテス(著)、西沢 竜生 (翻訳) 新泉社

[1993]

\2300 "(評論)「二つの世界の邂逅」なるおもわせぶりな言い換えで、「来られた側・奪われた側・殺された側」の視点は欠落してしまわないか。いやおうなく体験させられた歴史の非連続性、多元的諸文化の堆積が伝統としてのしかかっているメヒコの歴史と現在を語る。 "
アウラ・純な魂 他四篇 フエンテス短篇集 カルロス・フエンテス(著)、木村 栄一 (翻訳) 岩波文庫

[1995]

\505 "(小説)「…月四千ペソ」。新聞広告にひかれてドンセーレス街を訪ねた青年フェリーペが、永遠に現在を生きるコンスエロ夫人のなかに迷い込む、幽冥界神話「アウラ」。ヨーロッパ文明との遍歴からメキシコへの逃れようのない回帰を兄妹の愛に重ねて描く「純な魂」等を収録。フエンテスの不気味で幻想的な世界が展開されている。"
埋められた鏡〜 スペイン系アメリカの文化と歴史 カルロス・フエンテス(著)、古賀林 幸 (翻訳) 中央公論社

[1996]

\4660 "(評論)スペインを通じてヨーロッパ文明の洗礼を受けたアメリカ大陸。征服者と被征服者の血に引き裂かれた歴史を昇華し、輝ける古代インディオ文明とヨーロッパ精神の融合を模索する壮大な文明史論。 "
老いぼれグリンゴ 集英社文庫 カルロス・フエンテス(著)、安藤 哲行 (翻訳) 集英社

[1994]

\543 "(小説/映画化作品)革命騒ぎの最中、グリンゴ爺さんは死に方を求めて、ハリエットは家庭教師としてメキシコにやってきた。ふたりが出会うのは革命派の若き将軍トマス・アローヨと彼につき従う丸顔の女。メキシコ革命の戦塵のなかに消息を絶った,『悪魔の辞典』の作者アンブローズ・ビアスの最期の謎を、アメリカ人女性と革命軍士官の愛憎劇をおり混ぜながら描く。"
フアン・ルルフォ〔1918〜1986)
燃える平原
(叢書 アンデスの風)
フアン・ルルフォ(著)、杉山 晃 (翻訳) [1990] \2000 "生涯たった二つの著作しか残さなかったフアン・ルルフォ。寡作にもかかわらず、おびただしい数の評論や論文、研究書がメキシコの内外で次々と書かれ、今やラテンアメリカの最も重要な作家のひとりであるという評価を得た伝説的な存在である。本書は、メキシコの大地で喘ぐ農民たちの愛憎、人間の孤独や狂気、欲望や宿命を、余分なものを徹底的に削ぎ落としたストイックな文体で描き、神話的な物語にまで昇華した、奇跡的な短篇集。"
ペドロ・パラモ(岩波文庫) フアン・ルルフォ(著)、杉山 晃 , 増田 義郎 (翻訳) 岩波書店

[1992]

\447 "ペドロ・パラモという名の、顔も知らぬ父親を探して「おれ」はコマラに辿りつく。しかしそこは、ひそかなささめきに包まれた死者ばかりの町だった…。生者と死者が混交し、現在と過去が交錯する前衛的な手法によって、紛れもないメキシコの現実を描出し、ラテンアメリカ文学ブームの先駆けとなった古典的名作。"
ホセ・エミリオ・パチェーコ(1939〜)
メドゥーサの血―幻想短篇小説集 ホセ・エミリオ パチェコ (著)、安藤 哲行 (翻訳) まろうど社

[1998]

\2500 "少年、猫殺し、サイキック、倦怠、神話、都市の闇、歴史の絶望…めくるめく幻想譚。詩、短編小説、評論と幅広いジャンルで活躍、異才を発揮している著者の短編小説集。"
サルバドール・エリソンド(1932〜)
ファラベウフ―あるいはある瞬間の記録 サルバドール・エリソンド(著)、田沢 耕 (翻訳) 水声社

[1991]

\2000 "メキシコの新しい文学の先駆者である著者がバタイユの『エロスの涙』に触発され、耐えがたい苦痛にあると同時に恍惚的な愛の儀式を偏倚で執拗な事物の描写を通して描きだした未聞の残酷怪奇譚。解剖学、写真術、心霊術、中国幻想、性愛術を巡る言葉が綯い交ぜとなって強迫的に読者を襲うヌーボー・ロマンの知られざる傑作。"
ラウラ・エスキヴェル(1950〜)
赤い薔薇ソースの伝説 ラウラ ・エスキヴェル (著)、西村 英一郎 (翻訳) 世界文化社

[1993]

\1359 "(映画化作品)全十二章で、十二の月、十二の伝統的な料理とともに主人公の女性ティタの運命が語られる。"
パコ・イグナシオ・タイボ二世
影のドミノ・ゲーム
創元推理文庫
パコ・イグナシオ タイボ二世 (著)、田中一江(翻訳) 東京創元社

[1995]

\534 "軍楽隊の演奏が山場にさしかかったとき、ふいにトロンボーン吹きの軍曹が射殺された。数日後、今度は同姓の大佐が墜死を遂げる。曰くありげなこの事件に挑むのは四人。新聞記者、詩人、弁護士、中国人―いずれ劣らぬ個性派が、ドミノの卓を囲みながら謎の核心に迫っていく。革命の記憶さめやらぬ1922年のメキシコシティを舞台に男たちの闘いと友情を活写するユニークな冒険譚。"
ロサリオ・カステリャノス
バルン・カナン 九人の神々の住む処
(イスパニア叢書 9)
ロサリオ・カステリャノス(著)、田中 敬一(翻訳) 行路社

[2002]

\2,500 "20世紀ラテンアメリカを代表するフェミニズム文学の旗手が、インディオと非インディオの確執を中心に、不正や迫害に苦しむインディオの姿を透徹したリアリズムで描く。"【著者紹介】1925〜74年。メキシコ生まれ。国立自治大学で哲学修士号取得。マドリードに留学。帰国後、チアパス科学芸術研究所文化推進担当官等を務める。チアパス文学賞受賞。s
アントニオ・ベラスコ・ピーニャ
レヒーナ(上、下巻) アントニオ・ベラスコ・ピーニャ(著)、
竹西 知恵子(翻訳)
ナチュラルスピリット

[2002]

\2,200 \2,300 鷲の国に女王もどりて、破るべし月の牢獄−。メキシコとチベットをむすぶ数奇な運命に生まれ人々を覚醒に導いた、少女レヒーナの美しくも壮烈な長編歴史小説。
【著者紹介】1935年メキシコ生まれ。メキシコ国立自治大学法学部卒業。歴史と会計制度を中心とする研究・教育活動につくしてきた弁護士、メキシコの国民的人気作家。